もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

R 005F 帚木蓬生「インターセックス」(集英社文庫;2008) 印象4

2014年10月12日 00時03分47秒 | Review F読み(5秒)、T読み(10秒)
10月11日(土)

610ページ  所要時間 1:05  編集時間 0:25 ブックオフ108円

著者61歳(1947生まれ)。精神科医。

裏書:「「神の手」と評判の若き院長、岸川に請われてサンビーチ病院に転勤した秋野翔子。そこでは性同一障害者への性転換手術や、性染色体の異常で性器が男でも女でもない、<インターセックス>と呼ばれる人たちへの治療が行われていた。「人は男女である前に人間だ」と主張し、患者のために奔走する翔子。やがて彼女は岸川の周辺に奇妙な変死が続くことに気づき…。命の尊厳を問う、医学サスペンス。 」

ブックオフで異例に安かったので買ったが、持てあましていた本である。ダメ元でF読み(12ページ/分)を試してみた。筋は分からないが、どのようなことが問題になっているのかは、おぼろげに感じられた。ひたすら最後までページを繰り、目を這わせた。最終盤になって決定的場面が何処で、種明かしの章で何が語られているのかは、わかった。

F読みの割には、達成感のある読みごたえが残った。ブログ読者に少しだけサービス、秋野翔子の染色体は46XYです。(560ページ)


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