小雨降る 肌寒い秋の宵
土曜日 無事に 我々東京シャンソンアカデミー フランス語シャンソンの発表を開催出来ました。
先週の土曜日でしたなら まさに 台風到来と重なり
電車が止まり コンサート開催が不可能でしたけれど
土曜日は
有難いことに 沢山のお客様にいらしていただけ
そして 我々 お弟子さんも私も演奏家も 支えてくださる全員が
五体満足で 会を盛り上げ 秋の芸術活動の重責を全う致しました。
感謝です。ありがとうございます。
天の采配
自然災害は避けられないので こういうコンサート開催の時
私は ただ祈ります。
舞台は 芸術の神の賜物
シャンソン歌唱も舞台芸術でありたいと願い
希求し続けている私ですが
最近は 時どき お弟子さん達の歌唱や 姿かたち 内面的表現に芸術を感じることが
あります。
日々鍛錬しつづけている技術と 演奏する人間の音楽性や人間性と結合する時
芸と術は 一つの魂として
魔法のように飛んでくるものです。
そして 自分の魂と五臓六腑が 音楽によって人間同士の結合ような
一体感的歓喜を得ます。
この芸術を感じる感性 五感を 私は求めています。
そして
観客の皆様に 差し上げたい。
喜怒哀楽を 音楽というコミュニケーションで共有したいと
願うのです。
シャンソンは フランス歌謡と訳す方もいらっしゃるけれど
そういうものも
確かにあるかもしれないけれど 私はフランス語の詩に
芸術や文学を感じる時が多いです。
ナタリー先生は
私どもの シャンソンコンサートはフランス語原語コンサートなので
価値を見出して下さり
お忙しい中 ご夫妻でいらして大喜びです。
日本語のシャンソンコンサートは シャンソンではない・・と
ナタリーさんは おっしゃいます。
というものの 日本のシャンソン世界は 日本語主流
昨年から 内幸町ホール フランス語シャンソンコンサートは
全席ご招待にさせて頂き 多くの方に ホンモノのシャンソン芸術を
感じて頂けたなら・・・と 私の信念は ますます燃え始めました。
そしてコンサートの後に 沢山の方々が喜んでくださった
感想を伝えてくださったりすると 胸を撫で下ろします。
芸術への奉仕は 練習であり稽古です。
良い作品としての演奏であり
その演奏を 沢山の方々にプレゼントできることは幸せです。
私のお弟子さん達は 真摯で素直で 魂が美しくて 私の誇りです。
長年 生涯学習として こつこつ励み
舞台現場を熟し
一番後ろの席で鑑賞する私は 大口を開いて聞き入りました。
あっと言う間でした。
そして
その後 私も 初心に戻り 私が私の生徒として発表。
私は 私の先生です。先生の私は 音楽の僕です。
今回 三曲 新曲を学び 始めて舞台に出すので
暗譜 記憶に苦しみ
音楽性に迷い
声色の模索に悩み
ブログを 書いている時間もなく明け方まで
脳の中は 音とフランス語とメロディーラインが
占領しつづけ 時を忘れていました。
真摯に学びました。
その時間が至福でした。
ああ なんと芸術の為の悩み苦しみは 甘美な時間なのか・・・
音楽家に生まれて 歌手に生まれて 舞台人になって良かった
そして 私のお弟子さん達を
私の子供達のように
生んだわけでもないのに 特別に愛おしいと思え
平等に どの子も音楽の子として愛せる喜びを感じます。
音楽の子たちは 月日と共に いつの間にか 舞台人に育ち立派になって
輝いています。年齢に関係なく成長しています。
皆さん 舞台前は とても苦しみ悩んだと思います。
私も同じように 苦しみ悩みました。
本日 一呼吸して
また 二週間後 本番があります。
続けて共に 舞台に挑戦するお弟子たちに励まされ 勇気を頂き
私も頑張ります。
歌詞の暗記は 大変です。やるしかない・・・と 自分を叱咤いたします。
プレゼントしたくなる作品にして 皆様に届けます。
楽しみにしていてください。