4月 5日(火) 天気:曇り のち 晴れ 室温:23.2℃
きょうは 公民館の歴史教室に 行きました。 いつもは 第3火曜日ですが 今回は
第1火曜日で しかも 午後1:30からで 調子が狂います。
今月は 元城郭研究室長の中川秀昭先生で 講演内容は 「世界遺産 姫路城」 です。
いただいた資料は 全10ページあります。 5月の歴史教室は きょうの講演内容を
現地で検証する目的で 中川先生の案内で 姫路城を訪れます。 いつもは 20人足ら
ずの参加者ですが 姫路城に興味のある人が 多いのか きょうは 30人近くが 出席し
ました。 5月の姫路城訪問も 20人近くの人が 参加する予定ですが 私は 欠席?
また 暇なときに いただいた資料を片手に 一人で 勝手気ままに 気の向くまま 訪れ
たいと思います。
「世界遺産 姫路城」
1.姫路城の概要
・別 名:白鷺城(はくろじょう、しらさぎじょう)・・約70%の人が しらさぎじょう という。
・築城主・年代:貞和2年(1346) 〔 赤松貞範 築城説 〕
天文24年(1555)~永禄4年(1561) の間 〔 黒田重隆・職隆 築城説 〕
羽柴秀吉 改修 天正8年(1580)、 池田輝政 改修 慶長6年(1601)
本多忠政 改修 元和4年(1618)
・現存遺構:国宝8棟(大天守、西・乾・東小天守、イ・ロ・ハ・ニの渡櫓)
重要文化財74棟(櫓:27棟、門:15棟、土塀:32棟)
・再建建築:桜門(姫路城大手門・昭和13年 木造模擬建築)・大手門は軍用車を通すため高い。
・世界遺産登録:文化遺産(建造物群)、平成5年
2.姫路城の縄張(なわばり)(築城の相互的な計画・設計)
・姫山を中心に、左巻きに らせん状に 3重の堀
・三つの曲輪(くるわ):内曲輪、中曲輪、〉外曲輪
(内曲輪:城郭・居館、中曲輪:侍屋敷、外曲輪:町屋、寺町、侍・組屋敷)
・総構(そうがまえ):城と城下町全体を 堀と土塁で囲む(山陽道を外曲輪の中に取り込む)
3.姫路城天守の特徴
・連立式天守(軍事要塞)・・・優美、華麗
・白漆喰総塗籠(防火)・・・・美しい白壁の広がり 塗籠⇔下見板張
・後期望楼型天守・・・・・・・理想的な逓減率 望楼型⇒層塔型
・破風と懸魚の巧みな配合・・・均整のとれた美しさ (蟇股かえるまた)
・軒隅(のきすみ)の照り・・・反りの美
天守=櫓(武器庫)+望楼(見張台)から発達(通常は無用の空き家)
城主の権威の象徴、軍事要塞
外観:優美、華麗、豪華 内部:無骨、頑丈、籠城・防戦の装置
4.姫路城天守の構造
1)大天守の構造
・5重7階(地上6階、地下1階)・・・5重は積み上げてるだけなので 地震でずれるので
通し柱が必要。
・大通柱構法(地階~2階、3階、4階、5~6階と 4ブロックに分けて積み上げ)
耐震等の対策:東・西大柱(24.6m)、東大柱:樅の一本材、西大柱:二本継(桧)
2)大天守の内部 (籠城及び防備のための装置・書院風造り(6階・最上階)
流し(地階)、厠(地階)、石落とし(1階)、武具掛け(1・2階)、武者隠し(3階)、
石打棚(3・4階)、破風の間(4階等)、竹釘・鉄製L字金具・高窓(煙出し窓)
竹釘に 火縄を掛け、鉄砲を撃った時の煙を高窓から出す。
3)小天守・渡櫓、台所
・東小天守(地上3階、地下1階)、乾小天守(地上4階、地下1階)、
西小天守(地上3階、地下2階)
・イ・ロ・ハの渡櫓(地上2階、地下1階)、二の渡櫓(二重櫓門(水の五門))、台所
5.櫓(やぐら)
櫓とは 矢倉、矢蔵・・・・矢を収納する倉庫(武器庫)
矢の坐(くら)・・・弓矢を射る場所、陣地
<平時は武器庫、有事は攻撃の陣地>
1)姫路城の櫓
・姫路城の櫓の数:27棟(重要文化財指定)
(但し、国宝の東・乾・西小天守、イ・ロ・ハ・ニの渡櫓は除く)
・姫路城の櫓の名称:イ・ロ・ハ・・・カタカナのい・ろ・は歌
化粧櫓、井郭櫓、太鼓櫓、(ヘの櫓)、帯の櫓、帯郭櫓、折廻り櫓
2)姫路城の主な櫓
・西の丸櫓群:北西の防御と長局(ながつぼね)、 化粧櫓:御殿風
・北腰曲輪(きたこしくるわ)櫓群:塩などを貯蔵する倉庫群、 ロの渡櫓:井戸
・東曲輪櫓群:搦め手の防御、 帯の櫓:数寄屋風、 井郭櫓:井戸(井筒、つるべなど)
6.門
門とは 虎口(こぐち・曲輪の出入り口)を守る防御の要(防御と装飾)、内開き
1)姫路城の門
・姫路城の門数:21門(水の五門・六門を除き重要文化財指定)
(櫓門7門、高麗門6門、棟門(むなもん)3門、埋門4門、水の六門)
・姫路城の門の名称:い・ろ・は・・・ひらかなのい・ろ・は歌
菱の門、備前門、水の一~六門
2)姫路城の主な門
・菱の門:冠木(かぶき)に木製の花菱。 正面向かって左が番所、右に馬見所。
黒漆塗り・金飾金具付格子窓、華頭窓が桃山時代の優雅で豪華な雰囲気を醸す
・い・ろの門:根巻金物、八双金物、饅頭金物など金物類等で 豪華に門を飾る
・はの門:比較的簡素な櫓門。 門柱の礎石に石灯籠、五輪塔、層塔の転用石
・にの門:櫓、続櫓、隅櫓を組み合わせた複雑な構成の「暗がり門」で 姫路城に唯一
現存する。 鬼瓦に「十字紋」、「波頭紋」のデザイン
・ほの門:天守に至る重要な箇所にある埋門。 鉄板張りで防御を固める
・ぬの門:二重の櫓門は珍しい。 一層は鉄格子窓、二層は出格子窓で豪華さを演出
※現在ある大手門は 昭和になって造られた門で 高麗門ですが 軍用車を通すため
高さが 高くなっています。
7.土塀
・姫路城の土塀:控え柱がなく、一定の大きさの粘土を積み上げ、屋根部分のみ木造で組み立て
・油壁(油塀):版築構法で造られた珍しい築地塀
8.狭間(さま)
・狭間の種類:矢狭間・・・長方形、 鉄砲狭間・・・三角形、四角形、円形 <アガキ>
・狭間の配置:矢狭間:鉄砲狭間 = 1:2の割合に配置されているのが多い。
出典・参考文献:省略します
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きょうは 公民館の歴史教室に 行きました。 いつもは 第3火曜日ですが 今回は
第1火曜日で しかも 午後1:30からで 調子が狂います。
今月は 元城郭研究室長の中川秀昭先生で 講演内容は 「世界遺産 姫路城」 です。
いただいた資料は 全10ページあります。 5月の歴史教室は きょうの講演内容を
現地で検証する目的で 中川先生の案内で 姫路城を訪れます。 いつもは 20人足ら
ずの参加者ですが 姫路城に興味のある人が 多いのか きょうは 30人近くが 出席し
ました。 5月の姫路城訪問も 20人近くの人が 参加する予定ですが 私は 欠席?
また 暇なときに いただいた資料を片手に 一人で 勝手気ままに 気の向くまま 訪れ
たいと思います。
「世界遺産 姫路城」
1.姫路城の概要
・別 名:白鷺城(はくろじょう、しらさぎじょう)・・約70%の人が しらさぎじょう という。
・築城主・年代:貞和2年(1346) 〔 赤松貞範 築城説 〕
天文24年(1555)~永禄4年(1561) の間 〔 黒田重隆・職隆 築城説 〕
羽柴秀吉 改修 天正8年(1580)、 池田輝政 改修 慶長6年(1601)
本多忠政 改修 元和4年(1618)
・現存遺構:国宝8棟(大天守、西・乾・東小天守、イ・ロ・ハ・ニの渡櫓)
重要文化財74棟(櫓:27棟、門:15棟、土塀:32棟)
・再建建築:桜門(姫路城大手門・昭和13年 木造模擬建築)・大手門は軍用車を通すため高い。
・世界遺産登録:文化遺産(建造物群)、平成5年
2.姫路城の縄張(なわばり)(築城の相互的な計画・設計)
・姫山を中心に、左巻きに らせん状に 3重の堀
・三つの曲輪(くるわ):内曲輪、中曲輪、〉外曲輪
(内曲輪:城郭・居館、中曲輪:侍屋敷、外曲輪:町屋、寺町、侍・組屋敷)
・総構(そうがまえ):城と城下町全体を 堀と土塁で囲む(山陽道を外曲輪の中に取り込む)
3.姫路城天守の特徴
・連立式天守(軍事要塞)・・・優美、華麗
・白漆喰総塗籠(防火)・・・・美しい白壁の広がり 塗籠⇔下見板張
・後期望楼型天守・・・・・・・理想的な逓減率 望楼型⇒層塔型
・破風と懸魚の巧みな配合・・・均整のとれた美しさ (蟇股かえるまた)
・軒隅(のきすみ)の照り・・・反りの美
天守=櫓(武器庫)+望楼(見張台)から発達(通常は無用の空き家)
城主の権威の象徴、軍事要塞
外観:優美、華麗、豪華 内部:無骨、頑丈、籠城・防戦の装置
4.姫路城天守の構造
1)大天守の構造
・5重7階(地上6階、地下1階)・・・5重は積み上げてるだけなので 地震でずれるので
通し柱が必要。
・大通柱構法(地階~2階、3階、4階、5~6階と 4ブロックに分けて積み上げ)
耐震等の対策:東・西大柱(24.6m)、東大柱:樅の一本材、西大柱:二本継(桧)
2)大天守の内部 (籠城及び防備のための装置・書院風造り(6階・最上階)
流し(地階)、厠(地階)、石落とし(1階)、武具掛け(1・2階)、武者隠し(3階)、
石打棚(3・4階)、破風の間(4階等)、竹釘・鉄製L字金具・高窓(煙出し窓)
竹釘に 火縄を掛け、鉄砲を撃った時の煙を高窓から出す。
3)小天守・渡櫓、台所
・東小天守(地上3階、地下1階)、乾小天守(地上4階、地下1階)、
西小天守(地上3階、地下2階)
・イ・ロ・ハの渡櫓(地上2階、地下1階)、二の渡櫓(二重櫓門(水の五門))、台所
5.櫓(やぐら)
櫓とは 矢倉、矢蔵・・・・矢を収納する倉庫(武器庫)
矢の坐(くら)・・・弓矢を射る場所、陣地
<平時は武器庫、有事は攻撃の陣地>
1)姫路城の櫓
・姫路城の櫓の数:27棟(重要文化財指定)
(但し、国宝の東・乾・西小天守、イ・ロ・ハ・ニの渡櫓は除く)
・姫路城の櫓の名称:イ・ロ・ハ・・・カタカナのい・ろ・は歌
化粧櫓、井郭櫓、太鼓櫓、(ヘの櫓)、帯の櫓、帯郭櫓、折廻り櫓
2)姫路城の主な櫓
・西の丸櫓群:北西の防御と長局(ながつぼね)、 化粧櫓:御殿風
・北腰曲輪(きたこしくるわ)櫓群:塩などを貯蔵する倉庫群、 ロの渡櫓:井戸
・東曲輪櫓群:搦め手の防御、 帯の櫓:数寄屋風、 井郭櫓:井戸(井筒、つるべなど)
6.門
門とは 虎口(こぐち・曲輪の出入り口)を守る防御の要(防御と装飾)、内開き
1)姫路城の門
・姫路城の門数:21門(水の五門・六門を除き重要文化財指定)
(櫓門7門、高麗門6門、棟門(むなもん)3門、埋門4門、水の六門)
・姫路城の門の名称:い・ろ・は・・・ひらかなのい・ろ・は歌
菱の門、備前門、水の一~六門
2)姫路城の主な門
・菱の門:冠木(かぶき)に木製の花菱。 正面向かって左が番所、右に馬見所。
黒漆塗り・金飾金具付格子窓、華頭窓が桃山時代の優雅で豪華な雰囲気を醸す
・い・ろの門:根巻金物、八双金物、饅頭金物など金物類等で 豪華に門を飾る
・はの門:比較的簡素な櫓門。 門柱の礎石に石灯籠、五輪塔、層塔の転用石
・にの門:櫓、続櫓、隅櫓を組み合わせた複雑な構成の「暗がり門」で 姫路城に唯一
現存する。 鬼瓦に「十字紋」、「波頭紋」のデザイン
・ほの門:天守に至る重要な箇所にある埋門。 鉄板張りで防御を固める
・ぬの門:二重の櫓門は珍しい。 一層は鉄格子窓、二層は出格子窓で豪華さを演出
※現在ある大手門は 昭和になって造られた門で 高麗門ですが 軍用車を通すため
高さが 高くなっています。
7.土塀
・姫路城の土塀:控え柱がなく、一定の大きさの粘土を積み上げ、屋根部分のみ木造で組み立て
・油壁(油塀):版築構法で造られた珍しい築地塀
8.狭間(さま)
・狭間の種類:矢狭間・・・長方形、 鉄砲狭間・・・三角形、四角形、円形 <アガキ>
・狭間の配置:矢狭間:鉄砲狭間 = 1:2の割合に配置されているのが多い。
出典・参考文献:省略します
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