神原会長からメールをいただいたので、ご紹介致します。空手大会での選手宣誓の言葉です。
橋口さん
お元気ですかか。
南空会10周年については前にお送りしたメールでご確認ください。
FACEBOOKに以下の投稿がありました。
とてもいい話なので、英文に翻訳するよう大阪の友人(イギリスからいらした空手家です)
に依頼して、彼のFACEBOOKに投稿してもらったものです。
日本でも311震災の報道は少なくなり、既に復興が進んでいるかのようですが、
まだまだ復旧もままならぬということを世界に発信する必要を感じ彼に依頼したものです。
25.2.10 埼玉県幸手市・彩の国空手道親睦大会(1000人規模)。選手宣誓の大役をまっとうしてくれ、全国から感涙、嵐のような拍手。
10th February 2013 Sate city, Saitama, Sainokuni Karatedo shinboku competition. (around 1000 competitors) The pledge from both Competitors representative brought tears and a huge applause from everyone.
■2人, Both
宣誓!
Pledge!!
■良, Ryo.
僕はー、危機一髪のところで津波から逃れることができました!
I managed to to escape the Tsunami by a hairs breath!!
■まひる, Mahiru
私はー、おじさんと、友達をたくさん なくしました!
I lost my Uncle and many friends!!
■良,Ryo
でもー、たくさんの方々に励ましをいただき、一歩づつ前に進んでいます。
However we are able to make progress due to the encouragement of so many people!!
■まひる, Mahiru
まだまだ残る瓦礫に目をそむけず、仲間と手をつなぎ、強く生きています。
Without turning away from much of the debris that still remains, we hold hands as friends and continue to live strongly!!
■良, Ryo
僕たちを支えてくださった全国の皆さん!
Everone who supports us from all over Japan!!
■まひる, Mahiru
私たちはー、感謝の心を胸に!
We swear our appreciation from the bottom of our hearts!!
■2人, Both
空手道精神にのっとり 正々堂々と闘うことを誓います!!
We pledge to compete fairly based on the true spirit of Karatedo!!
■良, Ryo
選手代表 NPO法人 日本教育空手協会
Representative competitor NPO Japan Education Karate Association!!
■まひる, Mahiru
宮城県石巻市 4年 梶原まひる!
Mahiru Kajihara, 4th grade Elementary from Ishinomaki City, Miyagi Prefecture!!
■良, Ryo
5年 佐藤 良!!!
Ryo Sato 5th grade!!
以上です。
大震災からだいぶたちますが、復興はまだまだの状況です。また子ども達の心のケアも国は率先してやらなければなりません。
さて研修の報告の続きです、2日目です。それでは
二日目
第二部 講議(9:00~12:00)
「青少年教育における自治体の役割」
大阪教育大学監事 野口 克海氏
*大津のいじめ問題に関して、最大のポイントは学校現場の教師が子どもの傷を感じ取れなかった。心の傷への感性。やられている子どもの心から血が流れている事を感じる感性を教師が 持っていなかった。だからいじめがエスカレートしていった。
*現場を目撃したとき、いじめている側に対し「自分がされていやなことは人にするな」と厳し い指導、いじめられている側の対し「いややったら、いやとはっきり言え、一人ぼっちと違う ぞ、俺たちがついているんだ、勇気出せ」といえる教師があの時いたらと思ってしまう
*学校の対応が悪かった、それは加害者側にたった物言いをしてしまったこと、教育委員会に間違った報告をしたこと
*学校は子どものためにある、これが原則
*桜宮高校の体罰について、日本は昔(戦前から)から根性・しごきがあった。それは社会の風潮としてあった。日米の違いで考えると。米国は勉強を教えるだけ、日本の先生は出来もしないくせして、親の代わりをしようとする、親も教師に丸投げしようとする。そこから教師にう ぬぼれがある(体罰を軽く感じる)
*某H市長の行動の元となった考えには大学は国、高校は県、小中学校は市町村という考えがある。桜宮高校を県立のしたいという本音
またもう一つの本音は教育会に首長が口出しできる絶好のチャンスだと思っている
*大きな市は、先生と生徒のつながりが薄くなって荒れた学校がある(小さな市町村は教育が先生と生徒のつながりが濃くなるから)。そこの教育長の時、生徒主事の先生に言った「荒れている子に対し、逃げたらあかん、体を張れ」といった、そしてその先生を守るのが教育委員会の仕事や、教育長の仕事だと伝えた
*兎に角、体を張って子ども、学校を守る先生を教育委員会は守る事
*今回を機会に体罰はいかに時代遅れか知るべきだし、愛の鞭というのは教師の驕りだと思う
*討論、特に教育委員会制度について、首長の管轄にすることに対して議論がある。教育の中立性、継続性について考える
*教育の原点の確認、子どもは環境によってつくられる、だけど人は環境を変えることが出来る
*子どもを取り巻く環境の変化、ネット社会が生み出した、つながりの変化、対話が必要性がない不自然な状況
*親の教育はバブル以降2極化した、つまり、かまいすぎか、ほったらかしのかの2つ
*教育の総合力は昔はかなりあったが、今は一人の母親の教育力に依存している
*内向きの教育を心配している。例えば米国への留学生は2万弱、韓国は7万人以上、中国は10万人を遙かに超えている。これだけ内向きだと10年後の社会が心配である
*学校給食について、O157事件後の給食再開時の議論があった。(こんなに豊かになったの だから給食は必要ないのじゃないかと言う意見が出た)調査したら子ども達の内5分の1は朝食を食べていない。夕食は単品夕食だった。こんな状況で給食止めるわけいけないと決断
*子ども教育のキーワード
乳幼児・・安定根をつくる(しっかりと可愛がられていることが大切。それによって育った安 定根がしっかりしていると大きくなって悪くなっても直りやすい)、
幼児期前期・・しつけ(しつけの基本はあいさつ)
幼児期後期・・やってごらん(第一次反抗期は親離れの時、その時の過保護(自分で出来るのに親がしてあげること)は駄目)
学童期・ ・自己肯定感(あるがままの自分を認めてあげる、自分は必要とされている気持ち を持つ、勉強好きになる)
思春期・・同行二人(同じ方向を向いて歩くことの大切さ)
人間関係の土台は乳児期に出来る(安定根をつくる・・但し安定根は成長してからでもつくれ る)
*学校は美しくなくてはいけない、美しい学校は良い学校
*学力の構図
A 知識 理解 技能
B 思考力 判断力 表現力
C 関心(興味) 意欲(やる気)態度(授業規律)
Aは点数にしやすいので、教育はAに偏るが、実はBCが学力の重要な部分。Aは辞書やパソコンで代わりが出来る、BはAを使って生きる力とする。CはA、Bを司る、興味をあおるか ら、学力の根源的な物
*だから、子どもの興味を引きつけられるような工夫(BC)が大事、ところが大半の保護者はA が大切だと思っている。
*日本は子どもを受身にした学問にしている、だからAが高いけど、Cは育ちにくい
*Aを使ってBをどういかすか、そのためにCの力をどう伸ばすかが大切
*体力のこと、食教育について・・食中毒をふまえ給食は怖いと思われた、だから真剣に料理を行う意志ができた
*体罰は教師のゆがんだ考えから生まれる
*中学教育にとって部活動は大切、しかし見直すことも必要か、地域(社会)体育の仕組みも考える
*群れで遊ぶ、地域の子ども会ほど、大人が面倒をみられないようにして、自主的な教育を図る
*学校は文化の発信地である
*エデュケーション・ビレッジ構想(学校に地域をつくる)
これが教育についての講義でした、この先生の話は凄く面白かった、また不覚にも涙が出そうになった所もありました。
特に思ったのは、子どもの安定根を育てる大切さ、もし何らかの事情で安定根が育ちきれなかったとしても、それを育てるのは大きくなっても可能だと言っていました。
もう一つ学力の区分け(構図)はなるほどと思いました、ABCの順で大切なのでなく、社会で通用するにはCBAの順だったんですね。