アナーキー小池の反体制日記

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#1793 記し継ぐべきこと ② 農業開発公社粉飾決算事件(下)

2015年11月20日 | マチの事件簿
続きです。

以前、飲酒運転を行っている車に同乗したとして、市職員が3ヶ月の停職処分を受けました。
まだ法的にはなんら咎(とが)めにならない時でした。
もちろん何らかの処分を受ける行為ではあります。
でも、停職3ヶ月は異常です。

粉飾決算事件の犯人?の減給10%2ヶ月が妥当なのか・・・
停職3ヶ月とは明らかにバランスを欠いています。
当局のこのバランス感覚の欠如が、このマチの不祥事多発の要因の一つな様な気がします。
飲酒運転同乗の懲戒処分について今まで何度も取り上げていますので、"しつこい!"って感じている人が多いと思いますが、ボクは心底とんでもない処分だと思っているのです。

粉飾決算がA取締役の言うとおりだとしたら(文書を捏造してまで保身を図ったことを含め)、懲戒免職しかありません。
仮に飲酒運転同乗の前例、停職3ヶ月が無かったとしてもです。

この事件で、A取締役の行為は関係する第3セクターのことを思ってのことだと、同情する声が上がりました。
第3セクターが清算されると、従業員の雇用や、農産物の生産に支障が生じるとの理由です。
清算を避けるために粉飾を行ったのでしょう。
しかしそれは間違いです。
粉飾決算によりこれからの事業展開への判断に狂いが生じ、損害を被(こうむ)るのです。

この第3セクターが正直に本当の決算をしていたなら、もっと早くに清算されていたのではないかと思います。
平成19ないし20年度の決算が取りざたされていますので、もしかして平成20年度以降の赤字分について、市と農協の赤字補填は無くなっていたのかもしれません。

職員の中には関係する組織に対し、過剰な思い入れを持って接する人が結構見受けられます。
思い入れをもって接するのは悪いことではありませんが、過剰な思い入れはいけません。
もちろん犯罪を犯してまでする必要は全くありません。
そのことが市全体の信用を失墜させることになるのです。

ボクは、人が生きていくうえで最優先しなければならないのは、個々人が尊厳を失わないことだと思っています。
他のこと(例えば職場)は、個々人の尊厳を守ることに優先するはずがありません。

この事件は、この事件の前に続発した事件を受けて、市が条例化した公益通報制度が利用され発覚しました。
市当局が窮地に追い込まれいやいや施行した制度のために、市当局が更なる窮地に陥ることになった、記念碑的な事件です。
そしてやはりその後の対応は、市当局が主導するペテンでした。

ペテンであることの証明は、彼の受けた減給10%2ヶ月の懲戒処分が極端に軽いことに尽きます。

公益通報制度とは、内部告発のことです。
この事件の告発者は、第3セクターのプロパー(専属職員)だったそうです。
この第3セクターは倒産しました。
立場の弱いこのプロパーはひどい目に遭(あ)っているのではないかと、心配しています。
お役所も組合も、立場の弱い者に対し冷酷なのです。
たとえ、公益にかなう通報をしたとしても。

農業開発公社粉飾決算事件を終わります。
次回からは、2億4千万円恐喝事件です。
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