アナーキー小池の反体制日記

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#1792 記し継ぐべきこと ② 農業開発公社粉飾決算事件(上)

2015年11月19日 | マチの事件簿
今回は第3セクターの粉飾決算を主導したとして、市職員に10%給料カット2ヶ月の処分が出た事件です。
平成22(2010)年に発覚しました。
この頃は小学女児いじめ苦自殺事件、2億4千万円生活保護費恐喝事件、体育協会不正経理事件など不祥事が年中行事化していました。
その中では扱いが小さく目立たなかった事件ですが、いやらしさは格別なものがありました。

粉飾決算を主導したのは、当局発表の処分理由のとおりA取締役(市職員・副参与)なのでしょう。
そのA取締役が作成したという議事録メモが存在し、表に出ています。
そのメモには「(粉飾決算について)社長(副市長)、常務取締役(市部長)と協議し、了解を得た。」と記されているのです。

このことを市議会で追及された市側調査委は「副市長など(関係者)5人はそれぞれメモの内容は事実でないと証言した。メモを作成したA取締役は粉飾がばれたときに身を守る証拠になるように作成したと証言した。」と答弁したのです。

A取締役は「粉飾がばれたときに身を守る証拠に文書をでっち上げた」と言っていますが、とても不自然です。
彼はその文書を盾(たて)にして上司の関与を主張した、と言ってはいないのです。
現にその文書は身を守るどころか、身を滅ぼす作用を及ばせています。
「社長(副市長)、常務取締役(市部長)と協議し、了解を得た」ことが事実であることの可能性を高く感じます。

公務員が責任の所在を上司に押し付けるため、文書をでっち上げるなんて聞いたことがありません。
もし本当なら、A取締役はとんでもない悪徳公務員です。
粉飾ですら犯罪なのに、他人に責任をおっ被(かぶ)せる工作を行うなんて前代未聞です。

そのことが記されている文書はA取締役が自身が作成したものだと認めています。
議事録メモもれっきとした公文書ですので、公文書偽造も問われます。

人はそれほど悪いことができるとは思いません。
ボクはA取締役を昔から知っていますが、そんな背徳をするとは思いはしません。
彼は、一生犯罪人の十字架を負わねばなりません。
誰も、体制の維持のための人身御供だと評価をしてくれません。

本当にA取締役が「上司に責任を負わせるため議事録メモを捏造した」とするなら、それはそれで大きな犯罪です。
地方公務員としてどころか、人としてやってはいけないことをしてしまった、破廉恥な人と言われても仕方がないような愚劣な事件でした。
減給10%2ヶ月では到底済ますことができない不祥事でした。

続きます。

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