アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#113 学生時代(25)

2008年04月05日 | 学生時代
学生寮に戻りました、何事もなかったように。
そして、何事もなかった様に前と同じ生活が続きます。

この年はちょうど札幌オリンピックがあります。
地下鉄工事が急ピッチで進み、やがて開通し、路面電車の大半が廃止され、地下商店街がオープンし、狸小路商店街が寂れていきます。

その狸小路で、親しくしている寮生の一人が女性と待ち合わせをしていました。
待ち合わせ場所の近くにレコード店があります。
冬のことで、小雪が舞っています。
当時はやっていたアダモの「雪がふる」が繰り返し流れています。

♪雪がふる~あなたはこない~・・・

いつまで待っても女性は来なかったんです。
でも、随分長い間待ったのです。
♪雪がふる~あなたはこない~・・・
オリンピックでまち中が浮かれているとき、とっても寂しい思いをした人もいるんです。
決してボクではありません。

学生寮からオリンピックの会場は割と近いんです。
でも、ほとんどの寮生は観に行きはしなかったと思います。

ヨーロッパの記者が寮に取材に来ました。
「オリンピック、観に行きます?」
インタビューを受けた寮生が答えます。
「オリンピックどころではありません。明日のパンを得るためアルバイトをしなければなりません。」

ヨーロッパでどのように報道されたんでしょうね。
インタービューされた寮生は、その晩も飲み屋で飲み潰れていました。
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