カッパ祭りが終わり、秋の気配がしだしたころ“このままでいいのかしら?"と思うようになり始めました。
定山渓の生活は、ぬるま湯に浸かったようなもんなんです。
給料は安いけど、住む所と食べるものは保障されます。
そして、適度な刺激と快楽を得られます。
このまま一生、居ようと思えば居られるんです。
そして、このまま何ヶ月かここにいれば、他に行こうかという気持ちも失せるような気がしました。
迷っていたのは1週間ほどです。
やっぱり学生寮に戻ろうと決めました。
ホテル側に都合があると思ったので、ホテルには「1ヵ月後に辞める」と言いました。
出入りが激しいところなので、誰も驚かず、「あっ、そー!」で済むんです。
仲の良かった若い人たちとは、別れるのにつらいものがありました。
1ヶ月間、送別会だといって毎日のように遊びました。
そういえば、その頃からです。
昼間、健全な運動をしたのは。
ほかのホテルで屋内の(インラインの)ローラースケート場を持っているところがありました。
もちろんお金がかかるんですが、若い従業員と毎日のように滑りにいきました。
また、カクテルラウンジに隣接しているダンスホールは卓球台が用意してあって、昼間は従業員が自由に使えます。
温泉卓球っていうやつです。
仕事を辞めることが決まってから、よくしました。
すっかり夜の生活でなまってしまった体が、少しだけ回復しました。
学生寮に帰る心構えがだんだん整ってきました。
そして、季節は秋、バーテンを辞めて、学生寮に戻ったのです。
定山渓で親しかった連中とは、離れて半年ほどススキノへ踊りに行ったりしましたが、だんだん疎遠になり・・・・それっきりになりました。
女中さんの名前だって、源氏名しか知りません。
料理人だって、苗字で呼んでいたんだけど、本名だったのか定かではありません。
そんな付き合いだったんだけど、ボクの人生でその連中が一番印象に残っています。
底抜けに明るく楽天的で、だらしないのにたくましく、反体制で反権力なんだけど情に厚く、ちょっとずるくてかわいらしい、そんな人たちでした。
今、逢っても誰もわからないでしょうね。
ほんの半年足らずでしたが、貴重な体験をしました。
もともとアブノーマルなものの考え方が、もっとアブノーマルになりました。
というより、正常と異常が簡単にひっくり返ってしまう、また常識と非常識が紙一重なんだって事がわかったんです。
これらって、単に多数決なんです。
多数派が正常で、多数派が常識的なんです。
2.55事件は市理事者と事務方トップの判断の非常識さが糾弾されています。
でも、彼らにとって「書類が整っている限り支出しなければならない」のが常識なんです。
未だに「ごろつきに騙された」と言ってるんですから、確信犯ですよね。
ホテルでのバーテンの話しは、これで終わります。
でも、「学生時代」シリーズはまだまだ卒業まで続きます。
ところでそのホテルを退職して数年後、就職してからなんですが訪れました。
なんと、バリケードがしてあって立ち入り禁止です。
倒産したんでしょうか。
今はその場所、「ホテル鹿の湯」の一部になっているようです。
定山渓の生活は、ぬるま湯に浸かったようなもんなんです。
給料は安いけど、住む所と食べるものは保障されます。
そして、適度な刺激と快楽を得られます。
このまま一生、居ようと思えば居られるんです。
そして、このまま何ヶ月かここにいれば、他に行こうかという気持ちも失せるような気がしました。
迷っていたのは1週間ほどです。
やっぱり学生寮に戻ろうと決めました。
ホテル側に都合があると思ったので、ホテルには「1ヵ月後に辞める」と言いました。
出入りが激しいところなので、誰も驚かず、「あっ、そー!」で済むんです。
仲の良かった若い人たちとは、別れるのにつらいものがありました。
1ヶ月間、送別会だといって毎日のように遊びました。
そういえば、その頃からです。
昼間、健全な運動をしたのは。
ほかのホテルで屋内の(インラインの)ローラースケート場を持っているところがありました。
もちろんお金がかかるんですが、若い従業員と毎日のように滑りにいきました。
また、カクテルラウンジに隣接しているダンスホールは卓球台が用意してあって、昼間は従業員が自由に使えます。
温泉卓球っていうやつです。
仕事を辞めることが決まってから、よくしました。
すっかり夜の生活でなまってしまった体が、少しだけ回復しました。
学生寮に帰る心構えがだんだん整ってきました。
そして、季節は秋、バーテンを辞めて、学生寮に戻ったのです。
定山渓で親しかった連中とは、離れて半年ほどススキノへ踊りに行ったりしましたが、だんだん疎遠になり・・・・それっきりになりました。
女中さんの名前だって、源氏名しか知りません。
料理人だって、苗字で呼んでいたんだけど、本名だったのか定かではありません。
そんな付き合いだったんだけど、ボクの人生でその連中が一番印象に残っています。
底抜けに明るく楽天的で、だらしないのにたくましく、反体制で反権力なんだけど情に厚く、ちょっとずるくてかわいらしい、そんな人たちでした。
今、逢っても誰もわからないでしょうね。
ほんの半年足らずでしたが、貴重な体験をしました。
もともとアブノーマルなものの考え方が、もっとアブノーマルになりました。
というより、正常と異常が簡単にひっくり返ってしまう、また常識と非常識が紙一重なんだって事がわかったんです。
これらって、単に多数決なんです。
多数派が正常で、多数派が常識的なんです。
2.55事件は市理事者と事務方トップの判断の非常識さが糾弾されています。
でも、彼らにとって「書類が整っている限り支出しなければならない」のが常識なんです。
未だに「ごろつきに騙された」と言ってるんですから、確信犯ですよね。
ホテルでのバーテンの話しは、これで終わります。
でも、「学生時代」シリーズはまだまだ卒業まで続きます。
ところでそのホテルを退職して数年後、就職してからなんですが訪れました。
なんと、バリケードがしてあって立ち入り禁止です。
倒産したんでしょうか。
今はその場所、「ホテル鹿の湯」の一部になっているようです。