アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#3338 暗号④ 小説“ミレニアム”(上)

2020年03月24日 | 犯罪と防犯と審判

 

この暗号シリーズを始めるきっかけの一つは、小説“ミレニアム”を読んだことです。
ボクはいろいろなジャンルの本を並行して読む傾向があり、その中には読んで楽しい冒険小説ってのがあるんです。
今は冒険小説なんて言いませんが、昔は純文学以外の小説は一括(ひとくく)りに“冒険小説”って侮(あなど)られていたんです。
ミステリー、SF、ファンタジー、ホラーなど、みんな“冒険小説”だったんです。
その後、大衆小説、と呼ばれることがありましたが、昨今、純文学と大衆文学との境目が怪しくなっています。

ボクは日本の“冒険小説”も読みますが、海外の翻訳モノもよく読みます。
このところは特に、北欧物を好んで読んでいます。
2ヶ月ほど前でしょうか?スウェーデンの作家による小説“ミレニアム”を読み始めました。
世界中で大ヒットした作品なのは知っていました。
ヒマに飽(あ)かせて読み始めると、これが面白いのです。

著者のスティーグ・ラーソンは元ジャーナリストです。
ただ、彼のこの小説“ミレニアム”がヒットする前に、50歳の若さで急逝してしまったのです。
彼が残した小説“ミレニアム”は3部作でした。
いずれも大作で、日本では1部を2分割して出版しています。

小説の主人公も彼同様、正義感あふれるジャーナリストなんです。
国家・体制・権力者が行う不正に、果敢に立ち向かい、真実を明らかにします。
明るく、痛快で、奔放な性で、理不尽なことに徹底的に反撃を加える、冒険小説です。

一方、もう一人主人公がいて複雑な家庭環境で育った少女なんだけど、天才ハッカーで数学にめっぽう強く画像直感能力を有するのです。
この二人が反発しあいながら、社会の不正や矛盾を暴き出し世に公表します。

ところが・・・続きがあるんです。
著者のスティーグ・ラーソンが急逝して3部作が遺されたのだけど、彼はその3部作だけではなく、もっと続きを予定していたようなのです。
確かにそれぞれの巻で完結はしているんだけど、3部作の中にはまだいろいろ明かされていない疑問が残っているんです。
著者のスティーグ・ラーソン自身も生前、5部作程度にしたい旨を語っていた、とのことのようです。

それでもって、赤の他人の作家が第4部を2015年に刊行しました。(もちろん版権を得て、です。その後、5部作、6部作が刊行されています)
ラーソン同様、元ジャーナリストのダヴィド・ラーゲンクライツが書いたのだけど、ラーソンが書いた、と思われるほど巧みに“ミレニアム”を踏襲しています。

そして4部作は、前作より10年ほど経過しての出版ですので、新しい知見に満ちた作品になっています。
RSA暗号解析のための素因数分解だとか、素粒子コンピュータとかAIの進歩で人知を超えたコンピュータの脅威などが面白く記されているのです。

暗号に関係の無い前置きが長くなりました。
次回は本題の、小説“ミレニアム”第4部に記されている暗号解析についてです。

この暗号シリーズを始めるきっかけの一つは、小説“ミレニアム”を読んだことです。
ボクはいろいろなジャンルの本を並行して読む傾向があり、その中には読んで楽しい冒険小説ってのがあるんです。
今は冒険小説なんて言いませんが、昔は純文学以外の小説は一括(ひとくく)りに“冒険小説”って侮(あなど)られていたんです。
ミステリー、SF、ファンタジー、ホラーなど、みんな“冒険小説”だったんです。
その後、大衆小説、と呼ばれることがありましたが、昨今、純文学と大衆文学との境目が怪しくなっています。

ボクは日本の“冒険小説”も読みますが、海外の翻訳モノもよく読みます。
このところは特に、北欧物を好んで読んでいます。
2ヶ月ほど前でしょうか?スウェーデンの作家による小説“ミレニアム”を読み始めました。
世界中で大ヒットした作品なのは知っていました。
ヒマに飽(あ)かせて読み始めると、これが面白いのです。

著者のスティーグ・ラーソンは元ジャーナリストです。
ただ、彼のこの小説“ミレニアム”がヒットする前に、50歳の若さで急逝してしまったのです。
彼が残した小説“ミレニアム”は3部作でした。
いずれも大作で、日本では1部を2分割して出版しています。

小説の主人公も彼同様、正義感あふれるジャーナリストなんです。
国家・体制・権力者が行う不正に、果敢に立ち向かい、真実を明らかにします。
明るく、痛快で、奔放な性で、理不尽なことに徹底的に反撃を加える、冒険小説です。

一方、もう一人主人公がいて複雑な家庭環境で育った少女なんだけど、天才ハッカーで数学にめっぽう強く画像直感能力を有するのです。
この二人が反発しあいながら、社会の不正や矛盾を暴き出し世に公表します。

ところが・・・続きがあるんです。
著者のスティーグ・ラーソンが急逝して3部作が遺されたのだけど、彼はその3部作だけではなく、もっと続きを予定していたようなのです。
確かにそれぞれの巻で完結はしているんだけど、3部作の中にはまだいろいろ明かされていない疑問が残っているんです。
著者のスティーグ・ラーソン自身も生前、5部作程度にしたい旨を語っていた、とのことのようです。

それでもって、赤の他人の作家が第4部を2015年に刊行しました。(もちろん版権を得て、です。その後、5部作、6部作が刊行されています)
ラーソン同様、元ジャーナリストのダヴィド・ラーゲンクライツが書いたのだけど、ラーソンが書いた、と思われるほど巧みに“ミレニアム”を踏襲しています。

そして4部作は、前作より10年ほど経過しての出版ですので、新しい知見に満ちた作品になっています。
RSA暗号解析のための素因数分解だとか、素粒子コンピュータとかAIの進歩で人知を超えたコンピュータの脅威などが面白く記されているのです。

暗号に関係の無い前置きが長くなりました。
次回は本題の、小説“ミレニアム”第4部に記されている暗号解析についてです。

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