1970年代を中心に世界中でさまざまなテロ事件を起こした過激派グループ「日本赤軍」の重信房子が、5月25日、懲役20年の刑を終えて出獄しました。
収容されていた施設の近くの公園で報道陣の取材に応じ、「多くの人たちにご迷惑をおかけしたことをおわびします」と謝罪の言葉を述べたのです。
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彼女の言うとおり、「多くの人たちにご迷惑をかけた」半生でした。
当時学生運動や市民運動に係わっていた人は数十万人いただろうと思われるんだけど、日本赤軍などが主張する「世界同時革命」を信じる者ってごく少数だったんです。多くは、そんなの妄想で、目の前の理不尽なことへの対応を願い、少しでも世の中が良くなるように、とささやかな思いでした。
「日本赤軍」「連合赤軍」のハネッカエリは、テロ行為を重ね、挙句(あげく)は身内内での殺し合いです。学生運動、市民運動が民衆の支持を失い、その影響は今も続いています。彼らの行いの罪深さを痛感してます。
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日本赤軍などが主張した当時の「世界同時革命」って、太平洋戦争が始まる直前に大日本帝国が主張し始めた「大東亜共栄圏構想」と構造が似ているように感じます。
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結局、重信房子らを含む日本赤軍、連合赤軍らのハネッカエリの存在は、政府自民党にとってありがたい存在でした。彼らのおかげでその50年にわたり、おとなしい日本国民を保持してるのです。
そのような意味で、重信房子は無期懲役を科されるべきでした。