アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#77 ユートピア

2008年01月03日 | ボクの思い・信条・理念
謹賀新年

初春にふさわしいタイトルを選びました。
でも・・・内容は初春にふさわしいものになるのか疑問です。

ユートピア・・・理想の社会なのですから、誰もが望む世界のはずです。
こうすればユートピアは実現できると様々なアプローチがなされ、すでに実践もされています。

例えばマルキシズム
革命を起こし、プロレタリア独裁を経てユートピアに至るシナリオなんです。
極端に省略してしまいましたが、最後は「国家の消滅」を究極の目標としているんです。
しかしユートピアに至った例がありません。
一党独裁時に、時の権力者は権勢を保つために粛清を行い大量虐殺を行っちゃいました。
マルクスはそのようには考えなかったのかも知れません。
しかし、マルクスの信奉者達は、思想の些末な解釈の違いをことさらに強調して権力闘争に明け暮れ、そして、権勢欲と猜疑心が異常に強いサイコパスが最後に生き残り、何百万人も虐殺しました。
ユートピアとは全く逆の結果となりました。
マルキシズムは試みの全てが終わったのではありませんし、これから新しい試みが行われることも考えられますので、一概に失敗と決めつけられませんが、一時、権勢欲の異常に強いものが統治しなければならない宿命を負っているこの思想には、ボクは少々懐疑的です。

アナーキズム
ボクはこのブログでアナーキーを称しています。
思想的に、アナーキズムに一番、親近感を抱いているのは事実です。
でも、この社会に絶望感が強く、何事にもすぐにあきらめちゃって、これは宇宙の摂理なんだとか理屈を付けて済ましてしまう・・・こんなニヒリズムがアナーキズムをまさってしまう・・・そんな状態です。
アナーキズムのユートピアへのアプローチは、自由を抑制している国家の悪を直接行動による反逆を行い権力を廃絶することにより、ユートピアを作ろうというものです。
直接行動には、組織も代表も必要としないし、必要としてはいけないのです。
こんなに楽観的に考えられる人は少ないんです。
ボクだってそんな簡単なものじゃないって思っています。
マルキシズムのところで触れた、権勢欲をはじめとする邪欲がある限りユートピアは実現できません。
今のヒトという生物の種が、数千万年、数万年生きながられて邪欲のない個体ばっかりになった時にしかユートピアは来はしません。
ボクはそこのところをすっかりあきらめちゃっているんですから、ニヒリストなんですね。

でも、あきらめないで訴え続けている人は昔からたくさんいます。
このように考える人は結構いるんです。
結構いるんだけど、まだ数%です。
オノ・ヨーコとジョン・レノンはイマジンのなかで訴えています。
毎年その歌を聴く機会が増えているようでちょっと勇気をもらっています。
(イマジンは#12にその一部の訳を掲載しています。)
この記事についてブログを書く
« #76 謹慎 | トップ | #78 ぼくの死生観(1) »

ボクの思い・信条・理念」カテゴリの最新記事