アナーキー小池の反体制日記

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#747 生命の起源①

2011年07月19日 | 自然と環境
一昨日(17日)夜のTVで、深海海底をボーリングして生命の起源に迫ろうとするプロジェクトを追う番組がありました。
この数年で生命の起源についての認識がすっかり変わってしまっていたのにびっくりです。
生命の起源のボクの知識は、まだ数種の説が並び立ち、甲乙つけがたいというものでした。
ところが一昨日の番組では諸説のうち1種が確定的と見られだしていると言います。
深海底にある熱水噴水口から出ている深海底熱水が生命発祥の地だそうです。

生物の起源は、大きく分けて3種の説があります。
1番は、生物は神が創ったというものです。馬鹿げていると思いますが、欧米などのキリスト教系の信者は未だ人を神が創ったと頑なに信じています。多くの宗教もこの説を説いています。宗教を否定しているボクは、神が人を創るはずはないが”神”に近い存在、例えば顕微鏡でこの宇宙を覗いている”存在”がいたずらで、出来たばかりの地球に古細菌を振りかけたりしている姿を想像するのです。

2番は、地球上で化学変化により生命が誕生したという説です。無機物から有機物が形成され、有機物の反応によって生命が誕生したと説きます。原始海洋で無機物から低分子有機物が生まれ、それらが互いに集まり高分子有機物が生成され、それらの集合体・高分子集合体が誕生し、その中から生命が誕生するというものです。
当初は波打ち際で海水中の無機物が宇宙から降りかかる放射線、紫外線、雷などの刺激で有機物になったり高分子有機物になったり生命になったりすると考えられました。

ところが数十年前に深海底熱水噴水口の存在が知られ、その周りにはたくさんの生物が生態系を形成していることが確認され、新しい説が生じました。(地球上で化学変化による生命誕生説の範囲内ですが)
生物は皆、太陽のエネルギーによって生かされているとの常識が覆されたのです。地球そのものが出すエネルギーのみによって生きている生物の種があることが分かりました。
そしてその高気圧・高水温の環境下で化学変化により無機質→低分子有機物→高分子有機物→高分子集合体→生命が出来るのではないかと考えられました。

実際にアメリカの研究チームは実験により検証しようとしています。
二酸化炭素や窒素などの無機物を含む水溶液内に、深海熱水に多く含まれるレア・メタルを加え、百気圧と300度を超える熱を加えると、低分子有機物○○酸が出来ることを証明しました。(溶液内にレア・メタル成分を含ませることがミソのようです。レア・メタル成分を添加しなければ有機物の発生はありませんでした。また○○酸の名前を覚えていません。)
研究者は後20年で生命を誕生させることが出来ると、自信たっぷり語っていました。

続きます。
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