ウォール街ではハイテク株がけん引した。
かつてのIBMのようなアメリカのシンボルになったアップル(AAPL)は$590台に乗せ$600台も目前。時価総額は5290億ドルと第2位のエクソン・モービル(XOM)の4093億ドルに大きな差をつけた。16日に発売されるiPadの新モデルへの期待感が株価を押し上げた。
アナリストの$700目標というのも株価を支援した。ここ5年間で株価は6.5倍と投資家の夢を実現してきた。
円相場がNY市場では83.73円と一段と円安が進んだ。東京市場の相場がNY市場にも反映されるという典型的な円安トレンドの循環にはいった。
NY株には依然として目先には警戒感が強い。相場にとっては好ましい。
東京市場も引けで1万円台乗せを実現したが、新聞などメデァが騒ぎ立てるほどの高揚感はない。考えてみれば震災で打撃を受け世界的な株高の流れから取り残されてきた遅れをまだ取り戻してはいない。
今回の相場の特色は円安にもかかわらず相場のリード役は輸出関連だけでなく内需関連も強いことだ。理想的な展開ではある。
相場独特のPent-Up効果(動反動)が支配する。
金融株からオリックス(8591)に注目したい。リーマンショック、ユーロ不安、震災の影響で株価は実態以上に売り込まれた。ビジネスは金融、不動産、そして新興市場の開拓という様々な展開のチャンスをもつ。