東証が時間短縮を解除し正常化したのをきっかけにしたように、ホット・マネーが新興市場に還流してきた。
年初来の指数の動きは日経平均+5.3%であるのに対して、日経ジャスダック-3.1%、マザーズ-32%、ヘラクレス-22.1%である。
この日は新興市場が大きく上昇したものの、まだまだで、各指数の動きを比較しても大きく出遅れていることは一目瞭然である。
今回の新興市場の不振はファンダメンタルとは関係のない材料が原因である。ライブドア問題である。それだけにどこで人気の復活が見られるかの、きっかけ待ちであった。
皮肉なことに円高が火付け役になり、内需関連の多い新興市場に個人投資家の目が向いた。それに5月はIPO(新規公開)が3銘柄しかなく、需給関係の良いことにも注目した。
今週、初値をつけたイメージ情報(3803・HC)は初値100万円に対して今日は140万円カイ、アルコニクス(3036・JQ)は初値4000円に対して5000円カイで終わった。分析ツールとして利用している理論株価は、先週、公開のクオール(3034・HC)とアルコニクスには初値買いは有効であった。
合理性が働くようになってきたことに注目したい。連休までに残されたIPOも、理論株価を参考に挑戦したい。