足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新興市場に資金が還流

2006-04-25 18:05:29 | 株式

東証が時間短縮を解除し正常化したのをきっかけにしたように、ホット・マネーが新興市場に還流してきた。

年初来の指数の動きは日経平均+5.3%であるのに対して、日経ジャスダック-3.1%、マザーズ-32%、ヘラクレス-22.1%である。

この日は新興市場が大きく上昇したものの、まだまだで、各指数の動きを比較しても大きく出遅れていることは一目瞭然である。

今回の新興市場の不振はファンダメンタルとは関係のない材料が原因である。ライブドア問題である。それだけにどこで人気の復活が見られるかの、きっかけ待ちであった。

皮肉なことに円高が火付け役になり、内需関連の多い新興市場に個人投資家の目が向いた。それに5月はIPO(新規公開)が3銘柄しかなく、需給関係の良いことにも注目した。

今週、初値をつけたイメージ情報(3803・HC)は初値100万円に対して今日は140万円カイ、アルコニクス(3036・JQ)は初値4000円に対して5000円カイで終わった。分析ツールとして利用している理論株価は、先週、公開のクオール(3034・HC)とアルコニクスには初値買いは有効であった。

合理性が働くようになってきたことに注目したい。連休までに残されたIPOも、理論株価を参考に挑戦したい。

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政治のパラダイムの地殻変動

2006-04-24 18:50:31 | 株式

円高、信用取引の圧迫、外人売りというだけでは説明のつきにくい相場の下げであった。

注目されるのは23日の衆院千葉の補欠選挙をはじめ、沖縄、岩国、東広島の市長選での自民党の敗北である。明らかに小泉政治に対する不満が初めて噴きあげた感じである。政治の世界のパラダイムに地殻変動が始まろうとしているのを気にし始めたのかも知れない。来年の参院選での自民党の勢力の減退を先読みし始めたのか?

新興市場の下げがこれまで大きく、それが個人投資家のセンチメントに影響をしていると見る向きもあるが、本日はマザーズ、ヘラクレスは一時は相場全体に逆行高する局面もあった。IPO市場も先週来の銘柄のうちイメージ情報開発(3803・HC)、クオール(3034・HC)、アルコニックス(3036・JQ)は初値買いは短期的には成功であった。

なかでもクオール、アルコニックスの初値は理論株価を大きく下回って寄り付いたが、新興市場のセンチメントが好転すれば人気が続く可能性はある。

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グーグルの復讐

2006-04-23 18:05:45 | 株式

グーグルの決算発表のことは先週、書いた。20日(木)の引け後、第1四半期の決算発表をしたが、売り上げ+92%、利益は+60%であった。とにかく驚異的な成長である。中、小型株なら別として、世界では最大の時価総額(15兆円強)を誇るインターネット株である。東京市場でなら三菱UFJの18兆円についで3番目にランキングされる大企業である。

ウォール街のアナリストは一斉に株価の格付けを引き上げた。ゴールドマン・ザックス、クレディスイス・ファーストボストン、ジェフェリーズ、ベアー・スターンズなどである。

株価は年初に$475の高値をつけたあと、3月には$350まで売られた。それが先週末は一時、$450まで戻した。2月には米バロンズ誌が「株価の価値は$188」という特集を組んだりしたので、ウォール街では個人投資家の狼狽があった。さすがのバロンズ誌も間違った。このところ沈黙を守っている。

どこまで上がるか?

有名なウェブ上での金融・証券の専門メディアである「ザ・ストリート・コム」の主筆のクレィマーは「目標は$600」とする。1株当たり利益を$10とみて、現在のPERは43倍である。

これを60倍まで買っても利益成長率を年+30%とみれば、PEGレシオ(PER÷利益成長率)は60÷30=2倍である。成長株の場合は3倍以上に買われるのが普通なので、PEGレシオ2倍というのは決して高い水準ではないという。

問題は株価が$438と高水準であることだが、オンライン取引なら10株でも売買可能である。ポートフォリオに入れて中期的な投資対象としたい。

ライブドア問題で、ネット株への投資に「あつものに懲りてナマスを吹く」の慎重論はチャンスを逃すことになる。

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ダウ平均が史上最高値を視界に

2006-04-22 20:44:41 | 株式

昨日のNYダウ平均が11,347.45ドル(+4.56)とナスダック、S&P500の小安いのを尻目にみて小幅高に終わった。それでも史上最高値をつけた2000年1月14日の11,722.98ドルを視界にとらえてきている。ラッセル2000よいう小型株指数の史上最高値のあとを追いかけている。鬼門(季節的に弱い)である夏までに新高値を更新する公算が強まってきている。

ウォール街での隠れた人気株にチタニウム・メタルズ・コープ(TIE)がある。金属チタンのメーカーとしえて住友チタニウム(5726)、東邦チタニウム(5727)と並んで世界の3大メーカーである。航空機用のチタンはこの3社が独占している。1対2の株式分割を週末に発表した。昨年秋、今年初めに次での3回目の矢継ぎ早の分割である。この1年間で4倍に上昇した。ボーイングとエアバスの増産計画が伝わるたびに反応して上昇する。

売り上げは880億円(2005年12月期)であった。経常利益は210億円で売り上げ経常利益率は24%であった。ここ1年で株価は7.6倍に上昇したが、インサイダー(経営者など)の買い増しが続いていた。先行きに対する自信の表れである。

さて住友チタニウムの2006年3月期の売り上げ予想は310億円でチタニウム・メタルズの半分以下である。経常利益率は同じで24%。これまで米国のチタン株のあとを追いかけてきたが、最近、人気づいているのは何かを暗示しているのか?

住友チタニウムは27日に決算を発表する。

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新興市場の崩れをどうみる・・・ヘッジファンドに見習う

2006-04-21 16:56:40 | 株式

第1部市場でのハイテク人気に逆行して新興市場の株価の下げがきつい。新興市場や小型成長株ファンにとってはまったく欲求不満の相場展開であり、先行きに不安感でてくる相場の展開であった。

ハイテク人気はウォール街で火がついた。昨日はアップルやグーグルの決算発表にインターネット関連が高かった。1月の第4四半期の決算のときは売られたグーグル(GOOG)であったが、引け後の発表後、株価は+8%となった。売り上げ+79%、利益+60%だ。売り上げは22億5000万ドルであったので、3ヵ月前に会社が「目標は1000億ドル(11兆8000億円)を目指す」としたことが、わかる。今年は100億ドル台に乗せる公算があるので、あと10倍の成長である。ネットの世界には際限がない。グーグル人気の復調が、本日の東京市場でのハイテク人気につながった。

しかしネット関連の多い「肝心の新興市場が崩れた」というのはどういうことか?

ファンダメンタルには関係のない株価の動きで、しびれを切らした向きが新興市場に見切りをつけ、やっと出てきたハイテクに資金を移動させたこともあるのだろう。しばしばみられる現象で昨年秋にもあった。

証券投資の有名なバイブルの著者ベンジャミン・グラハムは相場の世界いる「Mr.マーケットと同じ行動をとるな」と戒めている。Mr.マーケットは今日はどうしたか?

旧知のヘッジファンドの運用者は2~3月にソニー(6758)をせっせと買った。外資系のアナリストが売り推奨するのにである。彼のパフォーマンスは1~4月で+90%を超えた。ソニーの組み入れが上位3位にはいっている。

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