グーグルの決算発表のことは先週、書いた。20日(木)の引け後、第1四半期の決算発表をしたが、売り上げ+92%、利益は+60%であった。とにかく驚異的な成長である。中、小型株なら別として、世界では最大の時価総額(15兆円強)を誇るインターネット株である。東京市場でなら三菱UFJの18兆円についで3番目にランキングされる大企業である。
ウォール街のアナリストは一斉に株価の格付けを引き上げた。ゴールドマン・ザックス、クレディスイス・ファーストボストン、ジェフェリーズ、ベアー・スターンズなどである。
株価は年初に$475の高値をつけたあと、3月には$350まで売られた。それが先週末は一時、$450まで戻した。2月には米バロンズ誌が「株価の価値は$188」という特集を組んだりしたので、ウォール街では個人投資家の狼狽があった。さすがのバロンズ誌も間違った。このところ沈黙を守っている。
どこまで上がるか?
有名なウェブ上での金融・証券の専門メディアである「ザ・ストリート・コム」の主筆のクレィマーは「目標は$600」とする。1株当たり利益を$10とみて、現在のPERは43倍である。
これを60倍まで買っても利益成長率を年+30%とみれば、PEGレシオ(PER÷利益成長率)は60÷30=2倍である。成長株の場合は3倍以上に買われるのが普通なので、PEGレシオ2倍というのは決して高い水準ではないという。
問題は株価が$438と高水準であることだが、オンライン取引なら10株でも売買可能である。ポートフォリオに入れて中期的な投資対象としたい。
ライブドア問題で、ネット株への投資に「あつものに懲りてナマスを吹く」の慎重論はチャンスを逃すことになる。