足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

Mr.マーケット論に学ぶ

2006-04-10 17:45:45 | 株式

ウォール街でいま一番に読まれている本のひとつが「市場に打ち勝つ小冊子」という本だ。

著者はヘッジファンドの運用者でジョエル・グリーンブラットで、これまで年平均+30%の成果をあげてきた。日本での昨今の投資指南書とは異なり、彼はアイビーリーグの大学院でも学外講師として活躍している。

「株価は短期間には荒い値動きをする。このことはその会社のファンダメンタルがそんなに大きく変化していることを意味しない。結局、市場はMr.マーケットと呼ばれる気狂のような人に似た行動をとるからだ」

この本の一文である。

今週で東証の時間短縮は終わりそうである。ライブドアの堀江社長という常識ではありえない経営者のおかげで、1月中旬から東京市場は時として異常な状況を経験させられた。

取引時間の短縮がなくなれば、市場は正常な環境になる。1980年代までは時々、時間短縮を経験したが、市場参加者はいつも正常化するのを待ち焦がれた。経験則によると正常化は株価の穏健な動きを取り戻すきっかけになるからだ。

被害の大きかった新興市場も本来の元気を取り戻すだろう。こんどはグリーンブラットのいう「Mr.マーケット」のあとに従うことだけは慎もう。

5月連休前後までは中・小型株と新興市場も主役のひとつに加わるだろう。

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