足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY市場の2つの指標をみる

2008-02-22 17:06:21 | 株式

ウォール街の動きをみて、注目される指標の2つをみてみよう。

まず3月18日の連銀FOMCでの利下げの可能性である。昨日のNY市場は下落した。その前日は連銀が1月の2回のFOMCの議事録を発表し、利下げへの期待感を暗示すると市場は受け止めたので株価は上昇した。

しかし、昨日はリセッション入りを示す景気指標が出て株価は下げた。反面、金利先物市場では3月18日に0.5%の利下げの可能性が94%の確率まで上がった。

同時にそれまで皆無であった0.75%の利下げの可能性を売買する先物が出た。

この動きをみてると、連銀がいかに株価の動向に関心をもっているかということを、市場には織り込まれてきている。

いまひとつ注目される指標はVIX指数である。オプション取引所で先行きの相場の変動率を売買するものだが、今月は25前後で安定してきている。最近はヘッジファンドやトレーダー、個人投資家もひんぱんに売買するうようになったが、VIX指数をみるかぎりS&P500の1330~1360ポイントはきわめて居心地のよい株価水準であるようだ。

VIX指数が20以下になればS&P500は上放れ1400ポイント近辺にいくだろう。その可能性が近いと読む見方も少数意見だが出てきた。

来週のNY株は、目先の転換点になるか?