ミクシィが公開された10月が「Web2.0」革命についての人気のピークであった。
書店には関係の書物が続々と続き、大手メディアはSNSにつて連日、取り上げた。しかしミクシィの株価にいまひとつ期待通りの人気が続かず、マスコミへの露出度も少なくなってきた。
本家本元のアメリカではどうか?最近、世界最大のSNSのマイスペースのこれからの戦略に注目が集まっている。昨年、メディア王といわれるルバート・マードック(ニュース・コープの経営者)が5億8000万ドル(672億円)で手中におさめてからヤフーへの追撃作戦を展開している。
その一つが携帯電話でのSNSの展開である。マードックが、どこと組むかは明らかにしていないが、電話会社シングラーがウワサに上っている(AT&Tとベル・サウスの合弁会社)。携帯電話ではトップを行く。
いまひとつは本格的なコンテンツの提供である。ビデオ(動画像)の世界のSNSではユーチューブがトップを行くが、マイスペースは最近、ソニーのDVDをそのサイトを通じて放映し始めた。技術的な問題が解決し、映画館並みの質の放映が可能になった。マイスペースの会員は大きな潜在的な顧客である。
続いては会員が製作した音楽の販売も始める。
SNSの会員を資産にしてのビジネスモデルの展開である。
ルバート・マードックは最近、マスコミに「マイスペースは60億ドル(7000億円)の価値になった」と語った。彼の投資は1年余で10倍以上になった勘定である。
SNSの世界は予想以上のペースで進化している。