マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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おおいわ結いの里に出会った民俗

2023年02月05日 07時30分18秒 | 民俗あれこれ
お土産に、東京成城石井特選銘菓の「春のおこし」をいただいた平日だけのモーニング喫茶きまぐれやから、施設「おおいわ結いの里」に移動する。

距離にして200メートルくらい。

まだ、駐車場は未整備だが、先週まで開催していた奈良県障害者大芸術祭・ブライベート美術館、「おおいわ結いの里」のときにあった仮設駐車場に車を動かした。

ここ大岩の雪に埋もれるおおいわの里に停車した場が仮設駐車場。

看板はなくなったが歩いていく道。



農小屋に冷たさを象徴する”つらら(氷柱)”があった。

雪はほぼほぼ溶けたが、つららはピーンと張ったままだ。



玄関横に置いてあった木桶。

来客を迎える花活けに使っていた木桶に墨書がある。

判読した墨書は「下市樽吉作」の担ぎ桶。

年代記銘に「昭和弐拾壱年九月三日新調」。

「上(の)喜多所有」と、ある。

帰宅してから調べたネットくぐり調査。

おそくら高取町製薬会社の喜多製薬ではないだろうか。

民俗用具資料としても貴重な道具であるが、実際はどのように使用されていたのか、今では尋ねるすべもない。

さて、「おおいわ結いの里」の受付、施設管理されている管理人のNさんにも、二人の写真家を紹介しておこう。

ともに民俗を調査、撮影している写真家。

目につくもの多く、話題の拡がりになかなか前に行かない。

Nさんが受付していた、そこにも民俗の用具があった。

これまでの体験では見たこともない箱。

よく見れば、置き薬・配置薬の薬箱。



意匠図案は間違いなく名古屋城であろう。

名古屋製剤社製配置人まるはち商會、とあった木箱の薬箱の現在は、「おおいわ結いの里」の受付に利用している。

入室料にいただく受付金銭箱。

用途はずいぶん変わったもんだ。

別途にあった紙。



これもまた名古屋製剤社製配置人まるはち商會が、訪問するお家が、希望される配置薬の種別を指定する要望注文票である。

顧客と配置人が交わす注文書であるが、若い人には、さて何のことやら、であろう。

大広間にあがった二人。

履き心地を確かめたくなって試着した。

カラフルな色柄にお好みを選んだ室内履きの足半(あしなか)。

思う存分に足が動くようだ。

世の女性の大半が欲しくなる足半(あしなか)。

管理人のNさんがつくって、世間に拡げる会の催しも計画している、という。

蒙古襲来の鎌倉時代。

草鞋の機能に草履のカタチ。

草履にかかとの部分のないカタチが足半(あしなか)

関東武士によってつくられ、普及した足半は、飛脚に農民まで利用していた、とある。

織田信長は、合戦に向かうとき腰にぶら下げ、手柄を立てた者に・・。

ちなみに東京・上野に建つ西郷どんの銅像に足半(あしなか)が見られるようだ。



履き心地に満足いった二人は、即時購入された。

(R3. 2.17 EOS7D/SB805SH撮影)


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