artist:猫沢エミ
title:BROKEN SEWING MACHINE
初出coca-16076日本コロムビア
というわけで(?)これは
わたしが初めて購入した猫沢さんのアルバムです。
まずは全編をつらぬく
トータルコンプな音圧にはおどろいたんですが、
(渡辺善太郎さんの技でしょうか?好きです)
まあそれはともかく
全編が
・ポップなメロディ
・清濁/明暗/苦楽/軽重をいっぺんでいっちゃうような歌詞
・バンドサウンド+アルファのアレンジ
・高くて甘くて力まず緩まずのあの声
の組み合わせでちょっと聴いたことのない
個性的で出来のいいポップであることに驚いたんでした。
ちょっと挙げてしまうと、
「ミルクの冠」という曲!
>恋はまるでミルクの冠
という1行だけでものすごい含蓄です
「羊飼いの少年へ」という曲!!
「羊」「羊飼い」「オオカミ」という単純な構図を使って
むくむくと育ってくる羊=私=女?の情念を描いちゃってます
(歌詞の引用したーい、が、興味のあるかたはぜひ入手!)
ところで
自分は男性なんで、女性のソングライターの歌には、
どうしても
「実のところおれはわかってないんじゃないのかなー」
という不安感を感じることも多いんですが、
(鬼束ちひろさんとか・・・(^^;))
猫沢さんの場合は、歌詞のレンジが広くて、
たぶんかならず男も参加した世界が描かれている
(まあけなされたりこらしめられたりもしているようですが)
ので、
「なんだか正面から堂々と入れないけど
正面から見るのはOKで、かつ
ちょっと脇道から参加することなら許されている」
くらいに開かれているのかなと思っています。
最近猫沢さんはご自分のHPの日記で、
「モデル上がりのキュートポップの人と思われている」
というような趣旨のことを書かれてましたが、
わたしはどっちかというと、
CDのみで、しかもあとから考えると脱キュートポップな時代から
ファンになったので、
まあそういうファンもいるんです・・・・
ってみてもまあご本人に聞こえるわけではないか(^^;)
そろそろリンク張ってしまいます。
(すいません無許可です)
猫沢エミさんのHP
おっと
お勧め度:3です(3段階)
いまの入手ルートは中古が有望でしょうか(涙)
ちなみに紙ケース仕様と通常版とあるようです
追記20180520
猫沢さんのHPへのリンクを削除しました。
(ドメイン所有者が怪しい人に変わったようなので(笑))
猫沢エミの音楽は女性向きかなと思っていたのですが、男性でも熱心なファンの方がいらっしゃるのを知って嬉しいです。なかなか新しいアルバムがでませんが、これからも陰ながら彼女を応援していきたいと思ってます。
(最新の「カフェ・チュ・ロンロン」ですら2002年ですよね)
猫沢さん今レコーディング中のようですね。そういえば昨年のライブの時には最終日にシングルCDを売っていましたよ。いい曲だったので、アルバムも期待しましょう。