このところ映画づいているのは、某TSU○AYAの半額クーポンのせいです。
素行の悪いアントワーヌ・ドワネル君13歳。
学友達も素行はみんな悪いんだけど、なぜだかドワネル君、不運だったり不器用だったりで
なんか目立ってしまう。
ある日学校をサボってしまうが、それが運の尽き?
とっさに嘘で弁解するがすぐにバレる。
もう家に帰れないと思った彼、友人の助けを借りながら家出生活。
なんだかんだと雪だるま式に悪事が重なっていき、少年鑑別所行きになる。
しかし、あまりドワネル君悪者には見えない、普通の少年だ。
両親はそれぞれに関心事が子供以外にあって、子育てに感心がない。
学校の先生も表面的なことだけで物事を判断する。
そのあたりの無関心さがドワネル君を陥れているのでは??
トリュフォーがインタビュウで語っているが、
少年時代って何をしても重大な罪のように言われる。
皿を割っても罪なのだ。
そういう感じでドワネル少年は罪人になっていく。
だからドワネル君は等身大な感じなのだ。普通の物語なのだ。
随所で映像的快楽を満足させてくれる映画だった。
学校さぼって行く・・なんていうのかな、回転する筒のなかに入って
遠心力で筒の壁に張り付いちゃう遊具・・・とか、
護送車の窓から眺める街の夜景とか、
高いところから見下ろす生徒達の行進とか・・・
で、やっぱりラストの海へ至るドワネル君のランニングシーンと
エンディングの表情。
う~んかっこいいぞ・・・・
しかしこの映画にしろ「操行ゼロ」にしろ、昔のフランスの初等教育って
こんなに非人間的というか、堂々と懲罰的だったんだねえ
今の日本と比べてどっちがいいともいえないだろうけど・・・・
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「あこがれ」は短編。
こちらも冒頭からずーっと続く自転車の疾走感がとても映画的に気持ちいい。
マイケル・チミノに見せてやりたいな(笑)
『完全犯罪好き』なあひるなのでした(笑)
まぁ、この映画でも完全犯罪は成り立たないのですが、人間模様などの描かれ方がスキです。
本のほうもおもしろかったのですが♪
DVDレンタルが安くなってきたので、ついつい大量に借りてみてしまいますね。。。
こんにちわ。
「完全犯罪」ってやっぱり成り立たないんでしょうか。そういうこと考えるのがどうも得意でないのですーでも頭の体操になりそうですね。
東京は暑いです。(関係ないか)
そうそう。書くの忘れましたがあの遠心力の遊戯。不思議でしたよね。危なそう。そして観客?がいるのっていうのもおもしろいです。
他にも印象的な映像がたくさんありました。
そしてそして・・ラストはもう~~
コメントありがとうございます。
もう結構忘れていますが、子供たちが行列で歩いていくシーンを上から見下ろすショットで撮っていたり、いろいろ凝っていたですね。
もう一度観たい映画です。
アントワーヌが学校をサボって乗る遊具、ヒース・レジャーの『キャンディ』の冒頭シーンにも出てくるんですよ。
欧米では昔からあるスタンダードな乗り物なのですね。日本では見たことないような。。。
古い映画もたまにはいいですね♪
ではでは~。
こんにちは。いらっしゃいませ。
ローターっていうんですかあれ。
確かに日本にはないですねえ。
ワタシもどこかで他の映画かなにかであれを見た記憶があるんですが、どうしても思い出せません。この映画でローターを見た時、ああ、あれだ、と思ったので、どこかで見てはいるんですけど・・・
『操行ゼロ』も機会がありましたらぜひどうぞ。
この作品。親や先生にも問題がありましたね。
ドワネル役のジャン=ピエール・レオは素晴らしかったですね。
ドワネル少年が時折みせる大人の表情。
そして、ラストシーンの表情が印象に残りました。
あの遊具・・・乗ると気持ち悪くなりそうですね(^_^;
レオは少年時代から最近までずっと映画に撮られていて、生きる映画史みたいな存在ですよね~
その最初期の作品と思って観るのもまた楽し。