Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

2016年を振り返る~極私的映画ランキング~

2017-01-07 18:04:51 | cinema
2016年を振り返る~極私的映画ランキング~

毎度言うことですが、ワタシの映画鑑賞スタイルは劇場に足繁く通うというよりは、旧作中心にDVDでというものなので、年間公開作のランキングはできません。
なので、新旧作とりまぜてのすた☆脳内限定ランキングをやって喜ぼうという私的企画です。

という文章自体、昨年のランキングページからコピペしてるくらい毎年言ってますw

という例年の枕詞ではじめますが、
あまり人の参考にもならないし話題に同調することもできない企画なのでやめちゃおうかと思ってたんですが、
とらねこさんが楽しみにしてくれているということでしたので、
ひとりでも読んでくれるのなら続行するかと。


・・・と、ここまでが昨年からのコピペです(笑)

・・・と、ここまでが昨年からのコピペ(笑)

・・・とここまでが昨年からのほぼコピペです。

****

さてと、昨年もほとんど映画を観ませんでした(ええっw)
ので、観たものを多分簡単に列挙できますね。

『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』セドリック・クラピッシュ
『ジプシーのとき』エミール・クストリッツァ
『アリゾナ・ドリーム』エミール・クストリッツァ
『毛皮のヴィーナス』ロマン・ポランスキー
『蜂の旅人』テオ・アンゲロプロス
『コレクションする女』エリック・ロメール
『シン・ゴジラ』庵野秀明
『神々のたそがれ』アレクセイ・ゲルマン
『デスペア』ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
『イレブン・ミニッツ』イエジー・スコリモフスキ
『出発』イエジー・スコリモフスキ
『バリエラ』イエジー・スコリモフスキ
『オケ老人!』細川徹
『ダーク・シャドウ』ティム・バートン

ほらっ簡単だった。
こうしてみると実に時流と関係なく観たいものに頑なに執着している感があるな。。
日和ったのは『シン・ゴジラ』くらいではなかろうか。


で、いきなり
第1位『イレブン・ミニッツ』イエジー・スコリモフスキ
やはり新作に投票するのが良いですね。
絶妙なエピソード繋ぎが素晴らしいし、それぞれがほとんど明示的には語られないけど
なんか伝わるという匙加減が巧妙すぎる。
ついでに過去作への連続性も盛り込まれていたりして、かっこよすぎ。
スコリモフスキは常に現在が最高なのかも。

第2位『出発』イエジー・スコリモフスキ
で2位もスコリモフスキ。
これはJ.P.レオー主演の古い作品ですが、実に愛すべき映画。
荒削りでありつつも繊細かつ大胆。これを今まで見ていないというのはまずかろう的な。
ゲリラ的撮影や即興風なシーンもあり、巧妙な脚本技もあり。
何度でも観たい。
クシシュトフ・コメダの過剰とも言える音楽がもう最高なのだ。

第3位『アリゾナ・ドリーム』エミール・クストリッツァ
いやこれいい映画なんですよ。
クストリッツァにしてはキレイすぎるとも、お祭りが足りないとも言えるかもしれないけれど、
何もそう毎度同じものを期待しなくても良いわけで、
むしろユーゴの情勢もアメリカンドリームの終焉も歩み寄れない人と人の間の愛情も
全部重層的に詰め込んでくるクストリッツァらしさはちゃんと備わっている。
リリ・テイラーも良いし。
スコリモフスキがいなければ1位。


あとは・・・順位をつけるのは難しいかも。

『ジプシーのとき』エミール・クストリッツァは、やっと観れたのと、ローカルなテイストとともにのちに大きく開花する祝祭と混沌の要素が芽生えているのが面白いのだが、次点感あり。

『毛皮のヴィーナス』ロマン・ポランスキーは、ポランスキー最高なんだけど、彼の作品ではもっと好きなものがあるので、ここではランク外。

同様にアンゲロプロスも今回はランク外。アンゲロプロスにしては仕掛けが地味なのよね。

ロメールも面白い映画だったのだが、彼の場合、一連の作品群が一つの作品みたいな気がしてしまう。

『神々のたそがれ』ゲルマンはこれまたすごいパワーだし、汚い映画なので私好みなんだけど、
手法が『フルスタリョフ〜』と同じな気がして、それも別にいいんだけど、まあなんとなくランク外。

ファスビンダー『デスペア』もファスビンダーにしてはスマートな印象。不器用なファスビンダー好きとしては、もうちょっとかも。
でもまあ十分不器用な要素はあるが。。

クラピッシュも好きよ〜



てなことで、昨年のランキングでした〜
完全に世間からは取り残されておりました〜〜w

本年も宜しくお願い申しあげます。

コメント
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