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お友達に誘われて、ゴダールの新作宣伝イベントらしきものに行ってきまして、
内容は『勝手にしやがれ』のデジタル上映+映画ライターさんと雑誌編集者さんのトークというもの。
『勝手にしやがれ』は何回観たか覚えてはいないですけど、
毎回印象が違って面白い。
今回は随所で、というか特にミシェル・ポワカール君とパトリシアの会話のところで多用される
横暴なまでのジャンプカットというか編集の乱打を強烈に意識しました。
面白い。
ときどき小刻みに時間が戻っちゃてるところもあるよね?
てことで、ジーン・セバーグのおしゃれなストライプとかそういうことも堪能しつつ
ゴダールの持ってたインパクトというのがどういうものだったのか
だんだんわかってきた感じです。
トークショーのほうは実は全く期待はしていなかったんだけれど、
予想をはるかに上回るすかすかなもので、
むしろおなかの底から笑いがこみあげて気持ちがよかったです。。
ヌーヴェルヴァーグはおしゃれなんです。
ブランドがタイアップする最近の映画と違って手作りなのにおしゃれなのがいいんです。
フランス映画は難解なところがあるけど、我々がそれを観るのは
フォトジェニックなところを求めてなのです。
『さらば、愛の言葉よ』もビデオインスタレーションを見るように感覚でみるのがいいんです。
というような感じだったと思います。
特に「フランス映画は難解な~」ていうところでは思わず「えええ?」と声を出してしまったけれど、
あとは、まあ人前でゴダールについて語るというのは、
このくらい力を抜かないとすごい重荷になっちゃうわけで、
ゴダールみたことない若い世代をカジュアルに取り込んでいくというのも
ある面では必要かもしれないし、
こういう仕事でも経済がそれなりに回っていくというのはいいことかもしれないし、
まあいいのかなと思っておりますよ。
それでもどう考えても
初期ゴダール作品を上映して
ゴダールはおしゃれなんです、だから『さらば、愛の言葉よ』を
おしゃれに観に行きましょうね♡
というのは、
かなり無理があるよね(笑)
それまあ悪く言うと詐欺だよね^^;
****
ジャン=ポール・ベルモンド演じるミシェル君は
粋がっているけどダメ男くんで、
それにあこがれるのはダメでしょうと壇上で笑っていましたけど、
むしろあのダメな感じがいいのよねw
ダメ人間こそおもしろいじゃん。
そういや途中でゴダール本人が出てきて毎回新鮮に笑っちゃうんだけど
今回は客席で笑いが起きなかったのもなんか新鮮だったな。
いやいいことなのかもしれないけど。
密告者は密告する、強盗は強盗する、
恋人は愛し合う、
ここまで覚えたけどあとなんだっけ?
*****
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