Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

「ベートーヴェン交響曲第5番(DVD)」インマゼール+アニマ・エテルナ

2010-09-16 00:30:14 | music


「ベートーヴェン交響曲第5番(DVD)」インマゼール+アニマ・エテルナ


インマゼール+アニマ・エテルナによるベートーヴェン交響曲第5番演奏の映像。
彼らの演奏を観られるということはもちろん、「ロプコヴィッツ伯邸のホールでのプライヴェート・コンサートを再現する試み」ということでロケーション的にも見ごたえがあるのだが、なんといってもワタシ的には、ベートーヴェン時代の古楽器がずらりとならぶ姿と音が魅力的。
この魅力はなにやら理屈を超えたところにあって、こんなにも病的にわくわくしてしまうのはいったいなぜなのか、自分でもわからんのですが。

あのリコーダーチックなフルートの音色、ヴィブラートをあまりかけないまっすぐなオーボエの音、高域と低域しかないような野蛮な(笑)ファゴットの音なぞ聴くと、もうわくわくがとまらない。
管がくるくる巻いてあるだけのナチュラルホルンや、むやみに長いトランペットとかもいいねえ。

弦楽器群も視覚的になるとまた面白い。目立ったところではまず弓がモダンとは違うし。バイオリン、ビオラはみんな肩にのせて左手で楽器を支えている。顎ではさんで固定していない。よくあれで弾けるな。コンマスなどは、楽器のうえの顎の位置が通常の反対側にきちゃってるくらいで。
チェロもあの「地に足が着いていない」やつで(笑)楽器もかなり立てるように構える。

そういう視覚的快楽はさらに、演奏者たちのとてもヴァイタルな演奏態度によって感動的だ。みな体を動かし元気いっぱいだしピリピリした集中力を感じさせると同時に笑顔も見せる。かっこいいなあー。

モダンオケの感覚でいくと、管楽器に対して弦楽器が少ないと感じるのだが、出音ではバランスに問題がない。観ると弦楽器はかなり弓使ってばりばり弾いているので、そういうこともあるのかもしれない。

演奏は例によってテンポの速い粒のそろったもので、この緊密さが集中力のある元気さから生まれていることがよくわかる。できることならこのチームに混ざってベートーヴェンを弾いてみたいものである。

つうわけで、演奏がどうこうよりももう快楽に酔ってしまってねー。


****

このDVDにはドキュメンタリーも収録されているが
そちらはまだ観ていない。そのうち書くかも。

そしてアマゾンではどうも取り扱っていないようで
いつものところではないとこにリンク貼ってます。



ところで【私信】

りつかさーん

元気にしてますか?
ここ見てたら、かつ気が向いたら
反応してくださいーー





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コメント (2)
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