Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

2008を振り返る~小説編~

2009-01-04 02:08:41 | book
昨年読んだ小説はどんなかな?

「ロクス・ソルス」レーモン・ルーセル
「なしくずしの死」L・F・セリーヌ
「モレルの発明」ビオイ=カサーレス
「幼年期の終わり」クラーク
「未成年」ドストエフスキー
「ストーカー」ストルガツキイ
「虚数」スタニスワフ・レム
「大失敗(Fiasko)」スタニスワフ・レム
「輝くもの天より墜ち」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
「巨匠とマルガリータ」ブルガーコフ
「イッツ・オンリー・トーク」絲山秋子
「グロテスク」桐野夏生
「そろそろ登れカタツムリ」ストルガツキイ

こんなもんですね。
仕事していると、帰りによるスタバで30分ほどを読書時間に充てるくらいなので、なかなか読み進みません。
病気のせいと、おそらくは歳のせいで、同じ行を何度も読んじゃったりして、いや~衰えを感じますよ・・
まあ小説以外にも結構読んだので、こんなものかなと。

としみったれた話はおいといて、
ランキング・・・しようと思ったけれど、
これ、ほとんどすべて、なんというか、manimani的課題図書じゃないですか。
どれも甲乙付けがたし。


強いて言うならば、なかでもずしりと重量級かましてくれたのは、レム「虚数」でしょうか。
これはもはや20世紀の奇書に属するでしょう。
死ぬまでには是非読んでおくべき1冊でしょう。

日本の作家では桐野夏生「グロテスク」が強烈でございました。
終盤の展開はちょっと現実味がないですが、某有名私立学校の生活の描写などには迫真の迫力がありました。子供を私立にやるのがためらわれるほどですね。まあ、もともとそんな財力がないんですけども^^;

あとはフランスもので、20年来よんでやろうと狙っていたものをついに読みました。「ロクス・ソルス」「なしくずしの死」です。どちらも恐るべき書物でした。いい意味で予想を裏切って引き込んでくれました。

それから、最近知った作家で、スターリン期のソ連を生き延びたプルガーコフのトンデモ幻想譚「巨匠とマルガリータ」もはずせませんね。



ここのところ、やたら本を買ってしまって、読むのが全く追いついていないので、今年は買うのは控え、精力的に読んでいきたいところです。特にmanimani的に昔から読むべき作品に登録されている本(いつしたんだ?)をつぶしていく体制にひきつづき入りたいですね。




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コメント (2)
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