ジャン=リュック・ゴダール 映画史 全8章 BOX紀伊國屋書店このアイテムの詳細を見る |
監督・編集:ジャン=リュック・ゴダール
今日のサラエヴォのことかと思って聴いていると、19世紀末のサラエヴォの事態を糾弾するユゴーの檄文の朗読である。怖いほど現代の状況に迫ってきてびっくりする。
過去は死なない。過去ですらない、、とはこういうことか。
このイントロに象徴されるように、思いのほか饒舌な第5章である。
二つの、二つ以上の、戦争が映画に、人間に、残した傷を強く強く糾弾する。
戦争と、それに伴う虐殺と、破壊。
1942年の列車、列車→アウシュビッツ行きの・・
徹底的な、運命的な、虐殺と破壊=断絶。
・・その断絶のあとに、むしろ力強く立ち上がってきたのはイタリア映画だったという。
他の、ヨーロッパの国々は軒並み断絶の影に倒れ伏しているのに。
ゴダールはほとんど手放しで戦後イタリア映画を賛美する。
ロッセリーニ、デ・シーカ、ヴィスコンティ、フェリーニ・・・
確かにすごい、の一言。
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あとは、映画は写真を相続して始まった、、
写真は絵画に対して喪に服す白黒で始まった、、
近代絵画の父マネは映画の父でもあったのでは、、とも。
刺激的な起原の考察。
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