2021/1/7放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。 昨日からパウロの弁明をお話ししています。今日はその二回目になります。使徒の働き22章です。
「皆さん、私が部下たちと共に旅を続けてシリアの国ダマスコの近くに来た時です。 真っ昼間なのに突然強い光が天から私をめぐり照らしました。馬は驚き、私は落馬して地面に倒れてしまいました。その時でした。『サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか』と呼びかける声を聞いたのです。」
サウロとはパウロと改名する前の名前でしたねえ。
「この呼びかけに私はとっさに答えました。『主よ、あなたはどなたですか?』 するとその声の持ち主から、『わたしはあなたが迫害しているナザレ人イエスである』という答えが返ってきたのです。」
パウロは強い光に照らされ、一時目が見えなくなったようですね。真っ暗闇の中で自分を呼ぶ声を聞きました。それは今まで自分が信じて従ってきた主・ヤーウェという名の神の声だったのです。ですから思わず「主よ、あなたはどなたですか?」と質問しました。この時、その主がナザレ人イエスと一致したのです。
十字架で死んだナザレ出身のイエスが三日目に死人から蘇ったなどと言いふらすキリスト信徒を許せない、まことの神が唯一である、と固く信じてきたパウロでした。ところが今、復活の主なる神イエスに出会ったのです。しかも、もう一つのことは、この復活された主であるイエスがパウロの迫害をキリスト信徒と一緒に受けていてくださったということでした。パウロの罪咎をイエスは十字架の死を通して受けとめていてくださったのです。そのことをパウロは今、理解できました。
パウロは後日こう言いました。「私がまだ弱かった頃、キリストは時至って不信心な者、私のためにも死んでくださったのです。」
弁明は続きます。
「そこで私は思わず『主よ、私は何をしたらよいのでしょうか?』と尋ねました。すると主イエスは言われたのです。『起き上がってダマスコの町へ行きなさい。そうすれば、あなたがするように決めてあることがすべてそこで告げられるであろう。』
つづく。
(PBA制作「世の光」2021.1.7放送でのお話より )
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