♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■神の国の到来 / 関根弘興

2017年12月16日 | Weblog
2017/12/15放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
 
 クリスマス、それはイエス・キリストが凡そ2000年前に来てくださったことの記念の時です。旧約聖書を読むとイスラエルの長い歴史が記録されています。その旧約聖書の中に、人々にいのちを与え救いを与える救い主が来てくださることが書かれています。そして救い主はどこで生まれどのようなことをなされるかなどたくさんの預言が記されているんです。ですから旧約聖書を知る人たちは、いつ救い主が来てくださるのだろう・・・、長い間待ち望みながら生活していました。

 新約聖書のルカの福音書を読むと、救い主を待ち望んでいたアンナという人が紹介されています(ルカ 2章36~38節参照)。この婦人の生涯は決して幸多い生涯とは言えませんでした。わずか7年間の結婚生活の後、夫が亡くなってしまい、その後ずっと一人暮らしをしてきました。当時女性が一人で生きていくということは大変な苦労があったはずです。アンナという名前は慈しみとか恵みという意味があります。でも彼女の生涯は名前とは裏腹に、悲しみと痛みを味わう生涯ではなかったかと思います。しかし、アンナにとってそうした痛み悲しみはアンナを柔和にし、思い遣ることのできる者へと変えていったようでした。

 そんなアンナが84歳になった時でした。待ちに待った、旧約聖書で約束された救い主イエス・キリストに出会ったのです。彼女は人生で最も大きな喜びに包まれていきました。なぜでしょうか。それは長い間待ちに待った救い主とであったからです。

 福音書を読むとイエス・キリストが公の働きを開始された時、開口一番、「時が満ちた。神の国は近づいた。」(マルコ 1章15節参照)と語り始めました。つまり、救い主イエス・キリストが来られたということは神の国の到来を意味しているのだというのです。神の国の到来なんて言うと少し難しく聞こえますが、イエス・キリストがあなたの人生を支配し、あなたの王として来てくださったということなのです。

 もしとんでもない横暴な王様があなたを支配するなら人生は堪(たま)ったものではありません。しかし救い主イエス・キリストは恵みとまことに満ち溢れた方です。ですからこの方に人生をお任せして、この方の支配の中に生きることこそ平安の源なのです。クリスマスは神の国の到来を告げる素晴らしい恵みの時なのです。

  (PBA制作「世の光」2017.12.15放送でのお話しより)



***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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