♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■明るみに出しなさい / 関根弘興

2016年10月24日 | Weblog
2016/10/24放送


 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。今日も聖書のことばを最初に紹介しましょう。
 新約聖書エペソ人への手紙5章11節
 「実を結ばない暗やみのわざに仲間入りしないで、むしろ、それを明るみに出しなさい。
 
 ここで言われている「実を結ばない暗やみのわざ」とは一体何でしょう。これはこの手紙の後を読むとこんなふうに書かれているんですねえ。
 「彼らがひそかに行なっていることは、口にするのも恥ずかしいことだ」(エペソ 5章12 節)と書かれているんです。

 この当時、大きな町にはギリシャ神話に登場する神々を祭った神殿がありました。そしてそこには神殿の中に娼婦がいたのです。多くの人はその中で不品行を行い、欲の赴くままに生きていたんですねえ。しかいそうした社会の中で、クリスチャンになった人々はもはやそういう世界とは決別していく訳です。すると、以前の姿を知っていた人たちは「何だお前、クリスチャンになったら付き合いが悪くなったなあ」と悪口を言って来る人もいたでしょうね。イエス様を信じて生きて行くとき、以前なら平気で行なっていたことが、これは違う、と気づくことがたくさんあるわけです。特に当時のギリシャの神殿にまつわる宗教的な行為や習慣などに対しては、これは良いこと、これは愚かなこと、これは人の益になること、これは人を害すること、などきちんと判断して良くないことから袂を分かっていくようになるのです。パウロの言う「実を結ばない暗やみのわざに仲間入りしないで、むしろ、それを明るみに出しなさい。」ということは、暗やみのわざの中にいる人を批判して、あの人達はとんでもないことをしている、と糾弾するということではありません。光の子どもとしての態度や行動を通して周りの人々を照らし、暗闇の中で生きていくことの危うさを明るみに出していくということなんですね。

 イエス・キリストはマタイの福音書5章13節(、14節)でこう語りました。
 「あなたがたは、地の塩です。・・・あなたがたは、世界の光です。
 このように言われたのです。キリストを信頼し生きるということは、キリストの恵みの光に照らされながら、あなたという存在そのものが腐敗を防ぐ塩となり、周りを照らす光とされていく、ということなんですね。この社会との関わりを完全に断ち、社会から隔絶された生活をすることが私たちの生活ではありません。世の光としてキリストの光に照らされながらこの社会で生きていく仲間なんですね。

(PBA制作「世の光」2016.10.24放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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