♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■本当に必要なたった一つのもの 8 / 大嶋重徳

2016年09月20日 | Weblog
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2016/9/20放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
 新約聖書ルカの福音書には、イエス様の足元にじっと座りこんでイエス様のことばに聞き入る妹マリヤに、自分の手伝いをしない、と腹を立てたマルタという姉妹の物語が出てきます。

 マルタはイエス様に諌められ、ある種の挫折をここで経験するのです。

 私は伝道者になったばかりの時に、ある人から自分の愚かさを罵られ、そのことばを冷静に受けとめきれずに、怒りと憤りに体が震えたことがあります。その時にすがるようにして開いた聖書箇所は、エレミヤの18章4節。「 陶器師は、粘土で制作中の器を自分の手でこわし、再びそれを陶器師自身の気に入ったほかの器に作り替えた。」とありました。 ああ、このことは神様によって自分が壊されているんだな、と知ったのです。しかし頭ではその事を理解できても、壊されることの痛みによって心から受けとめることのできない私がそこにいました。しかし、神様ご自身の手によって壊されているのだ、と言う安心感が少しずつですが私を包み始めたのです。そして悶々とした日を過ごしながら、この出来事を信頼する信仰の先輩に聞いてもらいました。

 すると、その人はこう祈ってくれたのです。「神様。大嶋さんはどんなに強い風が吹いても倒れない太い幹のように見えますが、余りにも強い風が吹きつけて、それも折れてしまいました。でもこの出来事を通して、これからはどんなに強い風が吹いても、決して折れることのない草のようなしなやかな信仰に変えられていくのですね。」

 マルタは確かにここで挫折をしました。しかし再びこの後、立ち寄られたイエス様一行をマルタはもう一度迎え、もてなしを再開するのです。マルタは怒ったままで終わらなかったのです。彼女もまた、たった一つのものを受け取り直し、イエス様の足もとに座って、神のことばを聞き入ったときに、彼女の持つ豊かな賜物であるもてなしを続けていったのです。

 さああなたはこのたった一つのものを今日持っているでしょうか。私たちが最後の最後、全部人生が剥ぎ取られてもなお生きていける、という一つのもの。今朝もこの神のことばに聞くという信仰を私たちは持って、人生の中の確かさを得ていきたいと思うのです。他の誰が何を言おうとも何ら恐れることのない場所がイエス様の足元にはあるのですから。

  ( PBA制作「世の光」2016.9.20放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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