♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ダビデの子よ! / 福井 誠

2012年09月06日 | Weblog
2012/9/6放送

いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「ダビデの子よ」です。それではマタイの福音書の20章30節から読んでみましょう。

 道ばたにすわっていたふたりの盲人が、イエスが通られると聞いて、叫んで言った。「主よ。私たちをあわれんでください。ダビデの子よ。」

 エリコという町の道端で二人の盲人がイエスに向かって叫びました。大勢の群集が取り囲む中です。二人の盲人はありったけの声を出して叫びました。「主よ。私たちをあわれんでください。ダビデの子よ。」 「主よ。私たちをあわれんでください。」というのはよく分りますが、「ダビデの子」と言うのが面白い表現ですね。

 実はこのことば、イスラエルでは「メシア・救い主」を意味する特別なことばでした。イスラエルの国はその昔バビロン、アッシリアという国に滅ぼされて支配されるようになりました。その長い歴史の中でイスラエル建国の王と言っても良いと思いますが、かつての偉大なダビデ王の子孫がメシヤとして現れ、イスラエルに勝利を与えてくれるのだということが待ち望まれるようになったのです。というのも多くの預言者たちがこれを神の約束として繰り返し語ってきたからです。

 そして旧約聖書のイザヤ書にはこう語られています。

 「その日、耳の聞こえない者が書物のことばを聞き、目の見えない者の目が暗黒とやみから物を見る。」( イザヤ 29章18節 )

 メシヤつまりダビデの子が来られる時には盲人の目が開かれることだろうとイザヤは言っているのです。

 そしてイエスはそのしるしを表わされました。マタイは盲人の目が開かれた奇跡を書いています。しかしこれは極めて重要なことを言ってます。つまりダビデの子と呼びかけられて盲人の目をあけたイエスこそ約束されたメシヤ・救い主なのだという証拠を示しているのです。
 エリコの町の出口で行われた出来事は単なる奇跡ではなくてしるしなのです。まさにイエスがダビデの子・救い主メシヤであることを示すしるしだったんですね。

 奇跡ではないしるしを行われたイエスを認めていきたいものですね。この方こそ真の救い主として受け入れて歩むなら、私たちの心の目も開かれるのです。

 (PBA制作「世の光」2012.9.6放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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