♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■かわいそうに思って / 福井 誠

2012年08月02日 | Weblog
2012/8/2放送


 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「かわいそうに思って」です。
それではマタイの福音書18章27節から読んでみましょう。

  「しもべの主人は、かわいそうに思って、彼を赦し、借金を免除してやった。

 イエス様は一つのたとえを話されました。それは、ある王様がしもべたちと借金の清算をしたお話です。

 まず1万タラントの借りのあるしもべが来ました。1タラントというのは6000デナリ、1デナリは1日分の労賃と言いますから、6000日分の日当、つまり単純に一ヶ月の労働を二十日で計算して25年分の日当になりますね。その1万倍ですからこれはもういくら働いても返せないお金ですねえ。

 王様は厳しく妻子も持ち物も全部売り払って返済するように命令したのですが、このしもべは懇願して返済の用意を願ったので王はかわいそうに思って赦して借金を免除してあげた、というのです。かわいそうに思って赦すような額ではありませんね。けれどもこの王様は非常にあわれみ深かったので赦したという訳です。

 ところがこのしもべは赦されて出て行くと100デナリの借りのある仲間に出会って、その借金を全部返すように命じました。

 先ほどのように単純に一ヶ月二十日労働で計算すると、それは単に五ヶ月分の給料になります。1年にもなりません。しかし彼は猶予を願うこの仲間を聞きいれず、強引に借金の返済をするまで牢に投げ入れるという厳しい態度をとりました。

 王様はこの一部始終を聞いてしもべを呼びつけて言うのです。「私がおまえをあわれんでやったように、おまえも仲間をあわれんでやるべきではないか。」と。

 イエス様は、一生は働いても払い切れないほどの借金をかわいそうだと思って赦してくれた王をとりあげ、それは天の御国のたとえなのだと語ります。

 聖書で御国というときには、国家や領土・国民を言うのではなくて王の支配権を意味しています。つまり天の支配を特徴づけるものはあわれみ深さ、赦しの愛だという訳ですね。

 天の御国は深いあわれみと赦しが中心となる世界です。仲間をあわれむ心を持つというのは天の御国の住人にふさわしい姿です。あなたも神を信じてそのような心へと整えられた歩みませんか?

 (PBA制作「世の光」2012.8.2放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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