♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■アブラム家の騒動 / 板倉邦雄

2012年06月27日 | Weblog
2012/6/27放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。「王国を統治するよりも家庭内を治めることの方が難しい」とは思想家モンテニューのことばです。今日からアブラム家に起った騒動をお話ししましょう。

 「アブラムの妻サライは子を産まなかった。」ということばで始まります、旧約聖書の創世記16章です。子供を産み育てることも母親にとっては大変なことです。しかし結婚しても子を産まないことも女性にとって辛く苦しいことでしょうね。しかも天の神様から「あなたの子孫は空の星のようになるよ」と約束されているのに、ちっともその兆候・前触れさえないのですから。神様の約束から十年経っていました。妻サライ75歳、夫アブラム85歳になっていました。

 とうとうしびれを切らした妻のサライは夫のアブラムに頼みこみます。「神様はいつまで経っても子供を授けてくださいません。こうなったらあなたが私の召使いハガルと一緒になるしかないと思います。それで、もし子供が生まれたら私の子供ということにしてくださいますか? どうしても早く私はあなたの子供をこの膝の上に抱きたいのです。」 こう言われてアブラムも同意しました。

 そこで、そのサライはハガルというエジプト人の召使いの女性をアブラムに妻として与えたのです。アブラムはハガルと一緒になり、やがて彼女は妊娠しました。ところが、召使いだったハガルは途端に傲慢になり、女主人サライを見下すようになりました。そして横柄な態度を取るようになったのです。

 すると妻サライは夫アブラムに食ってかかりました。「みんなあなたのせい。あなたが悪いの。召使い風情にまるで馬鹿にされたら私の立場はどうなるの。あの女はね、自分が子供を授かったのをいいことに私を見下すのよ。一体誰のおかげであなたと一緒になれたと思ってるのか。もとはと言えばあんたのせい。」 ・・・サライさんあなたが言い出したことです。

 夫も渋々「召使いなんだ、お前の好きなようにしたらいいだろう。」と怒ったような口調で言い放ちます。それならと妻サライは召使いハガルを苦しめ、いじめ抜いたと聖書にあります。ハガルは我慢できず、身重のまま逃げ出してしまいます。

 アブラム家の騒動は私たちの家にもありますねえ。この騒動は続きますが、神様の約束はやがて実現していくことになります。

( PBA制作「世の光」2012.6.27放送でのお話より )

******

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書
通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくは
PBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっ
そり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大
抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なし
でもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹
介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

******

このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする