♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■聖餐とは / 岩井基雄

2012年02月17日 | Weblog
2012/2/17放送


 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。

 私は時々、「キリスト教会で耳にする分かりにくいことばは専門用語ですか?」と聞かれます。確かにキリスト教会で使われている用語には分るようで分りにくいことばがありますね。今日もちょっと分りにくいキリスト教用語を学んでみましょう。

 今日は聖書の「聖」に晩餐の「餐」と書いて聖餐です。カトリック教会ではミサとも言うようです。キリスト教会ではこの時々聖餐式と呼ばれるパンとぶどう酒、あるいはぶどう液を信者達が受けるという式があります。それはイエス・キリストが十字架にかかられる前に最後の晩餐としてイスラエルの過ぎ越しの祭りの食事を弟子たちと共にしたその時から始まりました。イエス・キリストはこの最後の晩餐の時に新しい意味を、本当の意味をその時に与えてくださったのです。

 過ぎ越しの祭りとはエジプトでほぼ奴隷状態だったイスラエルの民がモーセに率いられてエジプトを脱出する際、神のさばきが過ぎ越したということを記念する祭りです。家の門の柱に子羊の血を塗っていた家は長男の死という神のさばきが過ぎこしたということです。実はこの過ぎ越しの祭りはイエス・キリストの十字架の血が罪の奴隷であった私たちを開放するという本当の救いの意味へと繋がっているのです。

 聖書にはこう書かれています。

 イエスはパンを取り、祝福して後、これを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取って食べなさい。これはわたしのからだです。」 また杯を取り、感謝をささげて後、こう言って彼らにお与えになった。「みな、この杯から飲みなさい。これは、わたしの契約の血です。罪を赦すために多くの人のために流されるものです。
     新約聖書マタイの福音書26章26節から28節

 それゆえイエス・キリストを救い主と信じる者は十字架の上で裂かれるキリストの体を表すパン、そして十字架で流されるキリストの血を表すぶどう酒を、その信仰を告白しつつ受け取り、いただくのです。

 自分の罪の身代わりに十字架でさばかれてくださったキリストの愛に生かされるということは、即ちキリストとの新しい契約・約束に生かされることです。あなたにも新しい人生が用意されています。あなたもこのキリストの命がけの愛に生かされ、本物の希望へと向かう人生を歩み出しませんか? 

 それではまた聴いてください。

   (PBA制作「世の光」2012.2.17放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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