♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■愛することの教え / 福井 誠

2011年09月15日 | Weblog
2011/9/15放送
 
 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「愛することの教え」です。それでは、マタイの福音書7章12節から読んでみましょう。

 それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です。

 このことばはイエスが始めではなかったとされています。というのも私たち日本人がよく知っている孔子も、「あなたがしてもらいたくないことは他の人にもしてはならない」と言ったそうですし、その昔イスラエルで書かれた旧約聖書外典という書物の中にも「あなたが嫌なことは誰にもしてはならないことだ」というものがありました。つまりイエスはすでによく知られていたことばを積極的な形に言い換えたのでしょう。

 そこでこの言い換えに注目したいところがあります。というのもそこにイエスの、弟子についてのイメージがよく表されているからです。イエスの考えている弟子の姿は消極的で後ろ向きなものではありません。むしろ積極的で前向きです。あなたはこれをしてはならない、あれをしてはならない、と禁止で物事を固めていく人ではなくて、むしろ何かをしてあげることを考えて生きるそういう人ですね。

 もちろん、してあげると言っても相手の立場も何も考えずただ自分が良いだろうと思ったことをするというのではありません。いわゆる押し付けの善意など誰も期待はしていないことでしょう。

 同じしてあげるであっても相手の立場に自分の身を置いて、何をして欲しいのかよくよく考えて必要なことをしていくということです。自分がそのような状況に置かれたならばどう扱って欲しいと思うだろうかとよく考えて行動することです。イエス様は「これが律法であり預言者です。」と言われました。つまり、これが旧約聖書に書かれている教えだと言うのです。

 またイエス様は別の所で聖書の教えは二つ、神を愛し人を愛することに要約される、と言われました(マタイ 22章40節参照)。つまり「自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。」と言うのは、まさに人を具体的に愛していくあり方を教えているのです。愛の行動に豊かになっていきたいものですね。

  ( PBA制作「世の光」2011.9.15放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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http://yonohikari.biblica.info 

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