♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■暗闇で語られる主

2010年09月28日 | Weblog
2010/9/28放送

 世の光の時間です。 お元気でお過ごしでしょうか。 関根弘興です。 今日も爽やかに一日を過ごしていきたいですね。 

 新約聖書マタイの福音書10章27節 
 「わたしが暗やみであなたがたに話すことを明るみで言いなさい。また、あなたがたが耳もとで聞くことを屋上で言い広めなさい。

 私は牧師となって教会の働きを始めていきましたが、最初はですねえ殆ど人がいない中から始めていきました。 宣伝してもなかなか集まらないんです。 何をやっても思うようにいかない現実にぶつかってしまいました。 口から出てくることばは「どうしてだろう。何が問題なんだろう。」 遂に三年めには完全に自信をなくしてしまい、もう牧師をやめようと考えたんです。 毎日がとても惨めで、失敗者のような思いが私の心を襲ってきました。 「本当に神様は真実な方なんだろうか。 神様が生きているなら、どうしてこういう状態を放っておかれるのだろうか・・・。」 まあ行き場のない思いが愚痴となり不平となってたくさん出てきました。 

 当時、イン・ヒズ・タイム In His time というアメリカで歌われていた曲を翻訳し、自分の教会でも歌っていました。 「御手の中で」とタイトルが付けられている曲なんですが、その詩にはこう書かれています。 

  御手の中で 全ては変わる賛美に 
  わが行く道に現わしたまえ あなたの御手のわざを

 この賛美を歌いながら、私は心の中で「でも何も変わっていないじゃないか。 神様はほんとにこの状況を感謝に賛美に変えてくださるのだろうか。 神様の御手のわざなんて何一つ現わされていない。」と思いながら口づさんでいたんですね。 

 でもどうでしょう。 私は今なお牧師をさせていただいています。 なぜかって? 特別な奇跡はその時何も起こりませんでした。 しかしこの抜けだせないトンネルの中で、まさに私にとっては暗やみのような中で神様は私の耳もとで聖書のことばを通して私に語りかけてくださったんです。  それは神様が私の生涯を造り変えてくださり、廃虚のような場所をもう一度建て直してくださるという約束のことばでした。

 人生の主語は私ではなく、神様ご自身なのだと強く思わされたのです。 独りよがりの人生ではなく神様に人生を任せ委ねていこうと決心しました。 何をやってもうまくいかなかったこの経験は私にとっては暗やみのような経験でした。 しかしこの暗やみの経験の中で受け取った聖書の約束のことばは私をもう一度立ち上がらせてくれたのです。 そして神様はこの経験を多くの人の前で分ちあうことのできる者としてくださいました。

 暗やみの経験は辛いものです。 しかし暗やみで語りかけてくださる神様がいてくださる。 何と大きな慰めでしょう。 

 (PBA制作「世の光」2010.9.28放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。



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