世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。
先日、この三月に長男が結婚するというので二つの家族が集まって食事をしました。 これまで互いに見ず知らずの家族でしたから、この機会に親睦を深めようという訳です。 そのために食事を共にするというのは、とても都合の良いものでした。
この共に食事をするというのを詰めて書くと「共食」となります。 ところがこの共食ということばの後ろに一文字ひらがなの「い」をくっつけると、どうなります? 「共食い」になっちゃうんです。 共食いになると、「かまきりの共食い」と言うように、互いに食いあって共に生きようということを目指す共食とはまったく意味が逆になります。
ことわざに「食べ物の恨みは恐ろしい」というのがあります。 食べ物は私たち人間の生存に欠かせないものです。 それだけに食べ物から人の本性が現わになりやすいものなのです。 きっと誰にでも身に覚えがあると思うんですが、喧嘩したあとの食事のまずさ。 文字通り、あと味が悪いものです。 いくら御馳走が並んでいても、愛が冷え争いばかりで心が通わない夫婦・親子・友人の家では少しもおいしくなんかないのです。 これが民族と民族、国と国との争いに発展すると、国交断絶、紛争になり、遂には戦争になりかねません。そう考えるとすごく平凡なようですが、共に食事ができるということ自体が本当に幸せなことなんだなあと思わされます。
旧約聖書、箴言17章1節のことばです。
「一切れのかわいたパンがあって、平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる。」
「一切れのかわいたパン」とあるように、もう古くなっておいしくないかもしれない、そういうパンが一つ。 それだけ生活に困っているということでしょう。 けれどもたった一つのパンであっても、家族みんなで分け合って食べる家のほうが、いくら御馳走が並んでいてもいがみあっている家よりもはるかに幸せだというのです。
さてあなたは今日、誰と一緒に食事をしますか? その人とどんな気持ちで食事をしますか? 今日のあなたの食事が幸せなものでありますように。
あなたも一度お近くの教会を訪ねてみてください。 そこには本当に共に食事をすることの喜びを知っている方々が集っています。
( PBA制作「世の光」2009.1.24放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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