♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■高齢者が大切にされる町

2007年09月21日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみ・やすお)です。

 今週の月曜日は敬老の日でした。いろんな行事が行われたことが報道されています。ま、高齢、高齢化社会なんて言うと何か暗いイメージ・話題が多いような気がいたします。

 聖書の中では、むしろ高齢者・老人は長老と呼ばれ、一族や家族の中で分別と知恵のある指導的存在とみなされています。そして何よりも老人は歴史の担い手として尊ばれているんです。

 更に聖書では理想の町、生活の場は何と高齢者が中心となっている社会だって言うんです。旧約聖書のゼカリヤ書の8章4節という所に、これから再建される首都エルサレムの町はこんなふうになると、こう言われています。「神がエルサレムに住む。」(8章3節参照) 「エルサレムの広場には、老いた男、老いた女がすわり、年寄りになって、みな手に杖を持とう。

 バビロン捕囚から帰還したイスラエルは崩壊して荒れ果てた母国を前に悲しみ落胆していました。そんな中で預言者ゼカリヤは彼らを励まし、「エルサレム・首都を国を再建しよう。そこには神様が共にいてくださる。そして年老いた人たちが町の中心に安心して暮らせるような町・国となるのだ。」と言ったのです。

 現代の町づくり国づくりと少し違う感じがしますね。聖書では国でも町でもそしてその中核をなす家庭の中でも、弱い者、あまり役に立たないように見える高齢者、そういう人が安心して住める所が神がおられる所だって言うんです。いいえ、そういう弱者や障碍者や高齢者が町の中心に安心して住める、大切にされる社会こそ、それこそが平和と祝福のシンボルだって言うんです。

 私たちも、高齢者が大切にされる、中心とされるような町、国、家庭を目指していきたいものですね。そしてそれは神様が住む所だって言うんですけど、逆に言えば神様を信じ神様を愛していく時に、また自分と同じように隣人を、高齢者をも障碍者も愛していく、そんな家庭が町が国が造られていくっていうことではないでしょうか。

 この敬老の日にちなんでそんなことを深く思うことができたら幸いではないでしょうか。
 
  (PBA制作「世の光」2007.09.21放送でのお話しより )

***** 

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


******

この文字版「世の光」ブログは URL名として
 http://yonohikari.biblical.jp 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

お問い合わせがありましたら、コメント欄でどうぞ。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする