世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(せきねひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。
まあ、あの、自分の働きがとてもうまくいっていて成功している場所、そんな場所を離れるということはとても辛いことですよね。新約聖書の使徒の働きの中に、サマリヤという町でイエス・キリストの福音を伝えたピリポという人のことが書かれています。
ピリポはこの町で素晴らしい働きをしました。しかし聖書には、「主はピリポに『ガザに下る道に行け』と命じられた」(使徒の働き8章26節参照)って書かれているんです。どうみても、ここサマリヤで働いていたほうがより良い働きが出来ると思います。なぜならガザは人通りも少ない、一体何が期待できるかというような場所だったからです。人間の計算に合わない非能率的な配置転換ですよねえ。でも神様は、そこに馬車に揺られエルサレムから帰っていく一人のエチオピアの高官との出会いを備えてくださっていたんです。
この人はエルサレムで礼拝して自分の国に帰る所でした。彼は異邦人でありながらユダヤ教の改宗者であったようです。しかし彼は異邦人ですから、数千キロの道のりを旅をしてもですねえエルサレムの神殿の中に入ることができません。当時の宗教規則によって異邦人は外側の庭でしか礼拝することが許されていなかったんです。ま、神殿の門前にしか行けなかった訳ですねえ。しかしこの高官は九州から北海道あたりまでの距離を巡礼したんですから、その求道心は並々ならぬものだったんです。
このエチオピアの高官は、その巡礼を終え、エルサレムからガザに下る道を馬車に揺られていました。そして彼は馬車に揺られながら旧約聖書のイザヤ書の巻き物を読んでいたんです。しかし何が書いてあるのかさっぱり分からないんですねえ。そんな一人の人物のためにピリポは、サマリヤからガザに下っていくようにと神様から導かれていきました。
ピリポはこの高官に言いました。「何が書いてあるか、分かりますか?」 すると、「いいえ、導く人がいなければ分かりません」と高官は素直に答えたんです。
この素直さが大切です。私たちは知りもしないのに知っているふりをすることがありますよね。「そんな簡単に教えなど受けない」という高慢さを持つことがあります。しかし聖書の神様は求める一人ひとりを大切になさっていることを知ってください。求める者の心をご存じなんです。
ピリポは高官が読んでいたイザヤ書からイエス・キリストがまことの救い主であることを伝えることができました。この高官は長い求道の旅をこのガザでピリオドを打つことができたのです。
聖書はこう教えています。「主はいつくしみ深い。主を待ち望む者、主を求めるたましいに。」(哀歌 3章25節)
( PBA制作「世の光」2007.07.24放送でのお話しより)
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