お元気でいらっしゃいますか。世の光の榊原 寛(ひろし)です。
青少年の犯罪の大きな原因の一つに、 彼らが幼い頃から両親に愛された経験が乏しいということが挙げられますよね。その上、手作りのものがあてがわれるとか、手作りの料理を食べさせてもらうというようなことが少ない、ということが言われています。
2005年6月20日、東京都板橋区の建設会社社員寮で高校1年生の少年15歳が両親を殺害し、部屋をガス爆発させた事件がありましたよね。特捜本部では少年心理に詳しい専門官と共に犯行に至るまでの心の変遷を辿ったそうです。
「どこかの海に日帰りで旅行に行ったが僕は一人で海で遊んでいた。」共働きの両親は会社の社員寮で育てた息子をかまってあげる時間がなかったようです。「友達がディズニーランドに行ったと聞き、家(うち)も家族で行きたいと思った。両親との楽しい思い出は殆どなかった。」こんなふうに訴えたそうです。事件前日少年は父親に、前は頭が悪いと頭を押さえ付けられました。「高校に入った頃は寮の仕事が多くなり、部活もできない状況だった。父親がやるべき仕事を自分に押し付け、母親の仕事まで手伝わされた。両親を殺して解放された。最初から殺すつもりだった。」
こんなふうに供述していたようです。
新聞に、こんなことが書かれたそのあとに、少年は母親の愛情に気付いていなかった、と書かれていました。と言いますのは、事件後、自宅を捜索した所、母親が少年のために貯めていた少年名義の預金通帳が見つかったというんですねえ。両親殺害を人ごとのように淡々と話していた少年は、捜査員からこの通帳を見せられ、「なぜお母さんを殺してしまったのか」と涙を流したそうです。少年はそれから、「お父さん・お母さん、天国へ行ってください。」と祈る日々だったそうです。
聖書に貫かれて書かれていますのは、天地万物の造り主なる神が、罪深くわがまま勝手な人類をキリストのいのちをかけて愛してくださっているということです。その神様の愛を経験しつつ、私たちは、自分のような者が愛されている (という)その経験は、他人を自分を愛するように愛するということが自分のうちに起こってくるということに気がつくことがあります。聖書には、「神は愛です」と宣言されています。この神の愛を、何としてでも経験して欲しいのです。
(PBA制作「世の光」2005.10.13放送でのお話しより )
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