その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

貧乏人と麦

2018-07-17 06:28:57 | 新規就農

転作田のコムギは、収穫を終えております。

1950年12月、時の池田蔵相は「貧乏人は麦を食え。」と発言したとされていますが、これは当時の新聞の見出しであって、本来は当時の米価や自由経済に関する答弁であり、本旨とは少々違って伝えられてしまったようです。戦後経済の黎明期のお話…いえいえ『夢屋本田』のお隣りの転作田(麦畑)の話題なんですけれど。
麦秋の頃を過ぎ、刈り取りの済んだ麦畑には、カラス、スズメ、キジバトの大群が押し寄せております。カラス、スズメには驚かないのでありますが、キジバト…「デデッポー」と鳴き声は聞きますが、姿を見ることは少なくなった鳥であります。どこで営巣しているものやら、こんなにと思えるほどの数であります。コムギの落穂に集まる大群の鳥たちを見て、ふと、遠い昔の昭和の失言を思い出したといったところです。
米の落穂にありつくには、まだ2ヶ月ほどありますし、コンバインで刈り取る稲に群がる鳥の姿もあまり目にしません。麦畑の落穂は結構な数なのかも知れません。米と麦…生活のレベルを食する物で分けられるのもシャクでありますが、落穂に群がる鳥たちを見て『貧乏鳥』とも思えない。むしろ、彼らにとっては、こ洒落たレストランでお食事しているようにしか見えませんけれど^^;
孤食や貧困…様々な課題を抱えて、運営されている食堂もある。栄養を確保するためだけの食事ではない、家族の団欒。鳥たちの姿を見て、ふと人間社会の食事の風景を考えてしまいました。(キジバトは、家族連れで食事に来ている訳ではなく、巣に戻って餌を与えているに違いないと思いますけれどね^^;)


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