その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

翼をください…

2024-06-27 07:17:59 | 巡礼

赤とんぼ(アキアカネ)が一斉に羽化を始めた…

 田植えが早い大規模農家では『ネッキアテ(中干し)』作業が始まっております。十分な「分げつ数」が確保されているのかというと少々疑問が残るところでありますが、その分『大苗(一株あたりの苗の数が多い)』で植え付けてあるから何の問題もないのかも知れない。『おやじぃ』の場合は、10日程田植えの時期が遅いから、あと2週間後くらいの作業になるかなぁ?
 今は、前のめりになって田んぼのヒエを掻いているところ、そんなことをしていると、ようやく手足の出たアマガエルの『おタマちゃんず』や親が寝坊気味の『殿さまがえる』の『おタマちゃん』たちと鉢合わせ^^; そして、赤とんぼのヤゴも大慌てで逃げていく…チュウサギやゴイサギ、カラスの襲撃をかわしながら、ここまで育ち、ひと息ついていると田んぼの水が干されて万事休す。のんびりとその日を生きているようですが、生き残るための試練は日々訪れているようでありますよ^^;
 そして、何とか生き長らえて迎えた羽化の瞬間…朝の5時頃には水上に出て白い姿を現し、ようやく羽が固まってきた頃に違いない。折からの強風に煽られながらも、しっかりイネにしがみついておりますよ。彼らが次に向かう先は、山や谷沿いの『避暑地』…敵から逃げ切れたことなどすっかり忘れて、『おやじぃ』は『避暑地』で優雅に過ごすアキアカネたちを妬むのでありますよ。「良いよなぁ~アンダらは…オラなんか原チャリで家と田んぼを往復する日々なのに…」なんてね。しかし、思い直して声を掛ける「秋になったら戻っておいでよ。今の日本と違って、アンダらの次の世代を育て上げる『余力』が、この田んぼにはあるから…」なんて、日本の有り様に精一杯の皮肉を込めてね(笑)


『ノロ社長』もお帰りなさい^^;

 さて、千葉県勝浦市まで長距離運転を終えた友人『ノロ社長』も無事に帰ってきた。何事もなく…いやはや、前回と同様に携帯カーナビは帰り道を別のルートで表示し、前回荷台を擦ったトンネルのある道に誘導したようである。トンネルの中央をそろりそろりと走行したらしいのだけれど、今回は入口付近で擦り、前進を断念して引き返して別ルートを探したとか^^;(前回、スピードを出して抜け出せたことが『奇跡』としか思えない。助手席の『おやじぃ』でさえ、「高さが足りねぇ~危ねぇ~!」と声が出掛かった場所だもの。)「君はやはり何かをもってるよ!」と前回の幸運を褒めたたえた『おやじぃ』であります。
 はてさて、赤とんぼのように『おやじぃ』の背中に翼があったなら…1971年にフォークグループ「赤い鳥」が発表した「翼をください」という曲を思い出す。「この大空に 翼を広げ 飛んでいきたいよ~♪」「悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ~いきたい~♪」なんてなぁ…「今の世の中、右を見ても左を見ても 真っ暗闇じゃ~ありませんか…」いつの間にやら、鶴田浩二さんの歌詞に変わっている。そうねぇ、東京都知事選でも、若者対策、教育問題も争点にされているようである。『老人福祉』よりも『若者対策』…世代がつながっていかなければ、『老人福祉』も空経文だもんなぁ…遅きに失した気もするけれど(笑)

コメント
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