その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

健康とサプリメント…

2024-04-01 08:47:42 | 巡礼

庭の「サンシュユ」が「筆状体」に見えてきた^^;

小林製薬の「紅麹」由来のサプリメントによる健康被害が報告されておりますが…もう、30年ほど前になるでしょうか?某メーカーで「麹納豆」なる商品がありまして、何故か我が子たちが好んで食べておりましたよ。ある日、そのひとつに「アオカビ」と思われるコロニーがありまして、大きなイメージダウンになるかと思い、『親切心』で製造元に電話したのでありますが、『クレーム』として捉えられてしまったようである。添加する麹菌の中に『雑菌』が混じってしまったのではないかと考え、何らかの対策を練っていただければ、良い商品になると思ったのでありましたけれどねぇ…。
『おやじぃ』も少しだけ「細菌学」を齧ったことがあるので、小林製薬の健康被害に少々、興味を覚えるのでありますが、そもそも「紅麹」の『何』が血中コレステロール値を下げるのか調べてみた。何となんと、『おやじぃ』の母校でもある東京農工大学の遠藤教授が「モナコリンK(ロバスタチン)」を発見したのが始まりのようである。(1979年とあるから在学中の業績なんだけれど『おやじぃ』は知らない^^;)その後、肌着メーカーのグンゼが、1985年に大量生産方法を開発し、1996年「トクホ」の認可を得て販売を急拡大したらしい。微生物の世界は「Everything is possible.」…大きな可能性がある一方で、未だに解明されていない部分も多数あるんだよなぁ。小林製薬の「紅麹菌株」は「シトリニン」を産生しない菌であると自社証明しているようですが(今回もサプリメントからは「シトリニン」は検出されていないようである。)2014年「シトリニン」による健康被害が報告されており、日本の食品安全委員会でも「注意喚起」を行っているようでありますよ…。


用心棒「シロ♀」はしっかり仕事をした^^;

さて、誰しもが求める健康…本来は、食生活を見直し、健康維持に努めることが第一義なのだろうけれど、「○×効果がある」と謳われると手が伸びてしまうサプリメントである。しかも、どうも怪しげなCMがメディアを使って拡散される。メディア側にすれば、大切なスポンサーなのだから、『垂れ流し』も同然なのだが、流すことには何の問題もなく、何らかの健康被害が出てから、今度は一緒になって『叩く側』に回る…この構図は、政治もスポーツも芸能界も扱うネタは全く同じであり、『売れ』れば良いのよという姿勢が見え隠れするのだけれど^^;
はてさて、現時点では「健康被害(腎不全)」となった原因物質が特定されていないのだから、安易なコメントすべきではないだろう。そうそう、「紅麹」自体は、中国や台湾、沖縄で使われて来た菌であり、食用としての習慣のないヨーロッパetc.では使われていないらしい。抗生物質であるペニシリンの発見にもつながった「アオカビ」も、実は「アオカビ属」に属するカビの総称で、300種類以上が知られているとのことだから、素人の『おやじぃ』は、漠然としたイメージと名称で呼んでいるに過ぎないのである。何を信じて、何を疑うかは、それぞれ「個人の意見です。」となんか無責任な感じのするCMのオンパレードであるから、よくよく吟味して「サプリメント」を効果的に使うことが必要なようである。我が家の用心棒『シロ♀』は、『おやじぃ』の浅知恵をあざ笑うかのように、今朝『首級』を上げて来た…これが、ホウレンソウ畑を荒らす『敵』か別のどこぞの『敵』かは分からないけれど、褒めてやらねばなるまいて…こちらの効果もまた、効くかどうかは分からないけれど、現実に目の前に『成果』があったことだけは確かである(笑)

コメント
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