その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

ナツグミ

2009-06-17 20:10:10 | 暮らし

最近、「グミ」と言えば、子どもたちにも人気のあるお菓子ですが、私がご幼少の頃は、近所の軒下にある『ナツグミ』でした。これは、初夏に「スグリ」や「クワゴ」と並ぶ貴重なおやつでした…どこまでも野人的です。
子どもたちには、ルールがあって「○○ばっちゃ、グミ採らせておごや~い(下さい)」と軒下から家人に声を掛ければ、採取OK。特に、ダメと言われることもありませんでした。ただし、我が家の祖母には「実、詰まっから(便秘になるから)あんまり食うなよ…。」とのご忠告は受けましたけれども…^^;
中期除草剤の散布も終えて、我が家の田圃も一段落。恒例の朝の水見を済ませると、工場跡地の藪があり、観察の虫が疼き始めました。フェンスの切れ目がありましたので、民有地とは知りながら、ちょっと失礼して覗いてみました。
            
「何じゃいこりゃ~!この節、赤い実を付ける木なんて知らんぞ…。」直観的に感じたのは「食えないな」という善悪判断。私の場合、食えるか、食えないかが重要な判断基準となります。ガマズミでもない…「ニワトコ」かもしれない。我が在所では、「ニワトコ」を植えている家など知らないし、元々、首都圏企業の工場跡地ですから、それもあり得るかもなどと、思考回路は回るまわる。そうした中で見つけたのが、『ナツグミ』でして、これはイケるかも…即、口に入れました。「渋い…。」それでも、もう一粒、また一粒。子どもの頃、急な腹痛や便秘になった原因がようやく分かったような気がします。舌先は渋みで言いようの無い不快感が残っているのですが、味は、こんなもんだったかも…自分に言い聞かせるように過去の残像を探ります。ふと、ナツグミの木を見上げると
            
げ…。『セグロアシナガバチ』が営巣中でした。「アブランカイ、ソウランカイ。アブランカイ、ソウランカイ。」子どもの頃の蜂刺され防止の呪文を唱えます。この呪文は効果てき面で、蜂に刺されないのです。いい歳をしたオヤジが唱える呪文にしては、情けない意味不明瞭な言葉の羅列ではありますけれどもね。ハイ、本日のオチが無い。もし、跡地で見つけた赤い実を付ける木が、『ニワトコ』で間違いなければ、その花言葉は、『熱中・熱狂』本日の私の行動にピッタリ当てはまる花言葉かもしれません。

コメント (2)
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