山形の初夏の風物詩と言えば『さくらんぼ』 夢屋庭園にも古老の父(夢屋のおじいちゃん)が植樹し、古木となった桜桃の木が一本あったのですが、十数年前枯死してしまいました。我が家の古老も2度ほど、さくらんぼの木を植樹したのですが、何度か収穫したものの、幹自体が虫食い被害にあったり、湿気の多い土壌のためか定着せず、今は植えておりません。果樹はこのように20年~30年スパンの作物なので、私の年齢からでは、満足行く結果を得るまでに私の命が持たないのではないか…などと考え、果樹には手をださないというのが私のスタンスでした。昨年、近所の友人T君が、20本近くの苗木を購入し、持て余したことから、梅とリンゴ(フジと津軽)を押し付けられて畑の隅に植えておりますが、初生りまで、まだ数年を要するのではないかと思っております。
そういった理由から、我が家の『さくらんぼ』は紹介できず、ましてや今は「さくらんぼ泥棒」が横行する時代ですので、人様のさくらんぼ畑に近寄る事も憚られます。今日、仕事で町中を徘徊しておりますと、丁度良く収穫作業中のおばちゃんが居りましたので、「さくらんぼの写真撮らせてください…。」とお願いしてみました。始めは怪訝な顔をされていましたが、「泥棒と間違われるので、園地に中々近づけなくて…。」と理由を説明しますと、「ごっつぉ(御馳走)すっか?」と気さくに言葉をかけていただき、私も素直にゴチになりました。

「さくらんぼ」の撮影も目的ではありますが、実は『マメコバチ』の巣箱を撮影することの方が主目的でした。正式な和名は、「コツノツツハナバチ」 カタカナで書くと何処で区切って読んだら良いのか分かりませんよね。「小角筒花蜂」漢字で書くと少しはご理解いただけると思います。「マメコバチ」も漢字で書くと「豆小蜂」ではなく「豆粉蜂」。花粉玉を作って、コツコツとヨシの筒の中に運び込み、産卵します。そう花粉が幼虫の餌になるのです。典型的な他家受粉樹である桜桃の木は、人工の授粉作業か、こうした虫媒による受粉が必要ですが、最近、「ミツバチ」の大量死が農業界で問題視されるようになりました。「ミツバチ大量死」の原因は、色々取り沙汰されていますが、講釈は後日に譲ることとして、昭和30年代に青森県のリンゴ農家で普及した栽培技術は、現在でも活かされています。リンゴを植えた夢屋農園でも巣箱を作って「マメコバチ」を飼ってみようか…。残念ながら、「マメコバチ」の活動時期は、開花期の1ヶ月間。残り11ヶ月は、ヨシの筒の中で成長するそうです。虫一種を導入するにも1年掛かり、気の長い話です。
そういった理由から、我が家の『さくらんぼ』は紹介できず、ましてや今は「さくらんぼ泥棒」が横行する時代ですので、人様のさくらんぼ畑に近寄る事も憚られます。今日、仕事で町中を徘徊しておりますと、丁度良く収穫作業中のおばちゃんが居りましたので、「さくらんぼの写真撮らせてください…。」とお願いしてみました。始めは怪訝な顔をされていましたが、「泥棒と間違われるので、園地に中々近づけなくて…。」と理由を説明しますと、「ごっつぉ(御馳走)すっか?」と気さくに言葉をかけていただき、私も素直にゴチになりました。

「さくらんぼ」の撮影も目的ではありますが、実は『マメコバチ』の巣箱を撮影することの方が主目的でした。正式な和名は、「コツノツツハナバチ」 カタカナで書くと何処で区切って読んだら良いのか分かりませんよね。「小角筒花蜂」漢字で書くと少しはご理解いただけると思います。「マメコバチ」も漢字で書くと「豆小蜂」ではなく「豆粉蜂」。花粉玉を作って、コツコツとヨシの筒の中に運び込み、産卵します。そう花粉が幼虫の餌になるのです。典型的な他家受粉樹である桜桃の木は、人工の授粉作業か、こうした虫媒による受粉が必要ですが、最近、「ミツバチ」の大量死が農業界で問題視されるようになりました。「ミツバチ大量死」の原因は、色々取り沙汰されていますが、講釈は後日に譲ることとして、昭和30年代に青森県のリンゴ農家で普及した栽培技術は、現在でも活かされています。リンゴを植えた夢屋農園でも巣箱を作って「マメコバチ」を飼ってみようか…。残念ながら、「マメコバチ」の活動時期は、開花期の1ヶ月間。残り11ヶ月は、ヨシの筒の中で成長するそうです。虫一種を導入するにも1年掛かり、気の長い話です。