一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

これは現(うつつ)か ミスティックしまね 出雲そば『たたらや』 【島根・松江】12/11-②

2015年12月21日 21時45分30秒 | 『麺』食い人間なんだよな

( 釜揚げ蕎麦  松江市「たたらや」)

 

■2015/12/11(金) 曇時々雨

JR松江駅に着いたのは、12時40分頃 安来ではまだ降っていた雨も松江に着くと止んでいた。下車した出雲行特急「やくも」を見送り

(出雲に向かって発車した特急「やくも」 松江駅)

 

改札口まで降りて行くとなんだか以前(5ケ月前)より目の前が明るくて賑やかな印象。正面のコーヒー豆販売コーナーには人だかり。今日は何かあったのか?

実は、改札口前に広がる駅ビル商店街「シャミネ松江」が本日、改装グランドオープンしてTV・新聞の報道関係・取材陣が引きあげたばかりのタイミングだったことを知った。 

不思議と自分は、予期せずこういった初日だとかオープン日、飲食店の開店日に出くわすことが多く、本日が大安ということは知っていたが、この日が、旧暦の11月1日というトリプルワンデーということを後から知り、不思議と1という数字と縁があるとも思った。

ここはその名も「縁結び通り」という愛称がついていたから、今日は招かれるようにやってきたような気分。 折角のご縁だから本日開店の店で、昼をとることにした。

(出雲そば「たたらや」 花に飾られた開店日)

 

そして本日オープンした奥出雲の蕎麦「たたらや」に入ってみた。店は八分の入り。 「たたら」は「たたら製鉄」などのたたらと同じ地名だろう。 蕎麦は「割子」にするか迷ったが、温かい方がいいとおすすめの「釜揚げそば」を注文、合わせてだし巻きと日本酒「月山」を頼んだ。

(奥出雲の日本酒ラインナップメニュー)

 

「月山」純米酒   歴史好きな人ならこの月山という固有名詞に心が高鳴る人も少なくないだろう。16世紀、隆盛をきわめた山陰の雄 尼子氏の居城 冨田城があったのが月山。最後まで尼子氏の再興に生涯奮戦した山中鹿之助の悲しくも美しい物語を思い出してしまう。  

(安来の酒 「月山」純米)

(これは私の勝手な Ifだが) もし、尼子氏が滅んでいなければその後の松江城の築城はたぶんなかったとも思えるし、現在の島根県の中心(県庁所在地)は安来だった可能性が十分あったのでは・・・  という歴史の  If  もしを 思いめぐらしながら先に来た酒を味わっていた。

(歴史ロマンを感じる奥出雲・たたらの紹介パンフレット)

それにしても 注文してから10分以上が経過 蕎麦が来るの遅いな~  

私より5~6分後に入ってきたビジネスマンの方に先に女の子が「釜あげそば」らしき蕎麦を持って行って、ようやく私のところに 「お待たせしましたきつねそばです」と持ってきた。

「えっ!  注文したのは「釜揚げそばとだし巻きだけど」」と 注文とは別のものが出てきた。それからしばらくしてようやく注文の品がおかれたのだが、注文してからかなりの時間が経過していた。

さっきのビジネスマンは、ささっと食べて会計へ  「釜揚げでしたね?」 「いや 自分が注文したのはきつねそばだからきつねそばの代金しか払わないよ。」という会話が聞こえてきた。

はは~ん どうやら私の釜揚げが後から入ったあのビジネスマンに間違って出されたことが分かった。 開店初日 いろいろあるだろうけど、何十年かぶりに体験した配膳ミス

開店の店で、思いもかけずミスティックな麺食いになったな~

(ようやく揃った本日の昼食。入店してから20分経っていた。)

 

出てくるまでに相当時間はかかったが、横田地区で収穫された蕎麦で作っているという蕎麦の味には満足で、日本酒もおいしく味わった。が、ここで一番味わったのは注文と違うきつねにばけたそばが置かれたというミスティック

次回この店に来た時 きっと今日のことをご愛敬として思い出し笑いするこどろう。

 

※mystic には、大きく二通りの意味がある。①つは、神秘的な そして②つめは、不可解  「なかうみ」を「チューカイ」と読み、「釜揚げそば」が「きつねそば」に化けたりと②不可解が続いて始まった島根。

さてさてmystic しまね 今度こそ頼みますよ~ 三度目の正直に期待して店を出ると13時も半ばだった。 

(つづく)

 

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(寅)