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2011宮代のまちづくり「公共施設マネージメント計画」=宮代スタイルによる公共施設再配置の提案

2017年03月19日 | studywork

2011 宮代のまちづくり「公共施設マネージメント計画」    宮代スタイルによる公共施設再配置の提案 /2011.12 フルページはホームページ参照。図写真なし。
                             
公共施設マネージメント計画の必要性
 毎日の暮らしに保育園、幼稚園、学校、行政施設、図書館やホール、福祉施設、公園などの公共施設、道路、橋、水道、下水道などのインフラは不可欠である。
 公共施設やインフラを正常に機能させるには保守管理が欠かせないし、耐震性を高め、最新の機能を取り入れるには改修が必要になる。老朽化すれば作り替えなければならない。そのための財源を確保しなけらばならない。
 埼玉県宮代町では、1960年代~の高度経済成長期に人口増加が続き、行政需要が増え、公共施設やインフラ整備が集中的に整備された。それから50年経ち、公共施設やインフラの老朽化が進んでいる。その一方、少子高齢化が進み、町の財政力は減衰傾向にある。
 そこで、財政を健全に保ちつつ、良好な生活に欠かせない公共施設・インフラの維持・更新を長期的に展望する公共施設マネージメント計画を検討することになった。
 有識者、公募町民による7名の委員会が組織された。2011年4月から6回の会議、および現地調査、ワークショップを重ね、今後の公共施設のあるべき姿を「宮代スタイルによる公共施設再配置の提案」としてまとめて、12月に「公共施設マネージメント計画」を答申した。

「公共施設マネージメント計画」目次 ・・略・・

会議での発言要旨 6回の会議での私の発言の一部 ・・略・・

公共施設の規模と機能の2側面 ・・略・・
 
公共施設再編の基本的な考え方
公共施設の規模について
a 絶対的な総量(延べ床面積)の削減
 人口、そして財政規模の縮小が見込まれる一方で公共施設の管理運営経費は増加傾向にある。将来にわたり公共施設を維持管理し続けるためには、その規模をこれらに応じたものへと転換を図る。
b 公共施設機能の移転・集約
 これまでは、個々の目的に合せて公共施設が整備されてきた。公共施設に求められるのは「機能」、即ち「使われ方」にあると考えられるので、可能な限り移転・集約を図ることで総量の圧縮に努める。
公共施設の機能について
a 公共施設機能の廃止と転換に取り組む
 社会環境などに変化により設置当時に比べて役割が薄れた施設については、その用途の廃止や転換に取り組む。
b 将来の新しい需要にも対応できる柔軟な施設構造が求められる
 現在、各公共施設に求められている機能が未来永劫も必要とは限らない。公共施設の再編にあたっては、その時代の行政課題、住民ニーズに合った機能への転換がスムーズに行えるような建物構造にしておくことで後年度の財政負担の抑制につながる。
新たな価値の創造
a 新たなコミュニティの創造、町民に愛される建物デザイン
 「機能を分散させる」という考え方から「複合化」するという考え方に発想を転換させることで、新たなコミュニティや価値を生み出すことができる。公共施設は利用の有無に関わらず町民みんなの財産であり、町民に愛されるデザインとすることで建物に対する愛着や誇りが生まれ、大切にされていくと考えられる。
b 長寿命化、コスト低減への取組み
 建物施設は年々劣化が進む。この結果生じる修繕や改修、建替えを全く回避することは出来ないが、メンテナンスによりこれを先に延ばしていくことは可能である。また、環境に配慮した省エネ型の施設運営で維持管理にかかる経費の抑制が可能になる。

 以上の議論を踏まえ、更新モデルを提案し、宮代スタイルによる公共施設再配置の提案として答申した。

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