万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌0797 悔しかも0730

2012年11月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌0797 悔しかも0730

悔しかも かく知らませば あをによし
国内ことごと 見せましものを  山上憶良

0730     万葉短歌0797 ShuC032 2012-1130-man0797

くやしかも かくしらませば あをによし
  くぬちことごと みせましものを
山上憶良(やまのうへの おくら)=第799歌左注参照。併せて第34歌、第63歌参照。
【編者注】第794歌(長歌「日本挽歌一首」)への反歌五首の第三首。
【訓注】[真名仮名全対応]あをによし(阿乎尓与斯)。国内(くぬち=久奴知)。ことごと(許等其等)。


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万葉短歌0796 はしきよし0729

2012年11月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌0796 はしきよし0729

はしきよし かくのみからに 慕ひ来し
妹が心の すべもすべなさ  山上憶良

0729     万葉短歌0796 ShuC032 2012-1129-man0796

はしきよし かくのみからに したひこし
  いもがこころの すべもすべなさ
山上憶良(やまのうへの おくら)=第799歌左注参照。併せて第34歌、第63歌参照。
【編者注】第794歌(長歌「日本挽歌一首」)への反歌五首の第二首。
【訓注】[真名仮名全対応]はしきよし(伴之伎与之)。慕ひ(したひ=之多比)。妹(いも=伊毛)。心(こころ=己許呂)。すべ(須別)。


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万葉短歌0795 家に行きて0728

2012年11月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌0795 家に行きて0728

家に行きて いかにか我がせむ 枕付く
妻屋さぶしく 思ほゆべしも  山上憶良

0728     万葉短歌0795 ShuC032 2012-1128-man0795

いへにゆきて いかにかあがせむ まくらづく
  つまやさぶしく おもほゆべしも
山上憶良(やまのうへの おくら)=第799歌左注参照。併せて第34歌、第63歌参照。
【編者注】第794歌(長歌「日本挽歌一首」)への反歌五首。その第一首。
【訓注】我が(あが=阿我)。妻屋(つまや=都摩夜)。


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万葉短歌0793 世の中は0727

2012年11月27日 | 万葉短歌

 

―― 巻五 雑歌 ――

 

― 雑歌 ―

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万葉短歌0793 世の中は0727

世の中は 空しきものと 知る時し
いよよますます 悲しかりけり  大伴旅人

0727     万葉短歌0793 ShuC022 2012-1127-man0793

よのなかは むなしきものと しるときし
  いよよますます かなしかりけり
大伴旅人(おほともの たびと)=題詞原文では、「大宰帥大伴卿」。大伴宿祢旅人。第316歌参照。
【編者注】題詞原文は、「大宰帥大伴卿報凶問歌一首」。
【訓注】世の中は(よのなかは=余能奈可波)。[以下一字毎対応]


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万葉短歌0792 春雨を0726

2012年11月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌0792 春雨を0726

春雨を 待つとにしあらし 我がやどの
若木の梅も いまだふふめり  藤原久須麻呂

0726     万葉短歌0792 ShuB697 2012-1126-man0792

はるさめを まつとにしあらし わがやどの
  わかきのうめも いまだふふめり
藤原久須麻呂(ふぢはらの くすまろ)=原文では「藤原朝臣久須麻呂」。第791歌参照。
【編者注】藤原朝臣久須麻呂が来報(こたふ)る歌二首、の第二首。
【訓注】あらし(有四)。我がやど(わがやど=吾屋戸)。若木(わかき)。梅(うめ)。いまだふふめり(未含有)。

―― 巻四 相聞 終 ――


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万葉短歌0791 奥山の0725

2012年11月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌0791 奥山の0725

奥山の 岩陰に生ふる 菅の根の
ねもころ我れも 相思はずあれや  藤原久須麻呂

0725     万葉短歌0791 ShuB697 2012-1125-man0791

おくやまの いはかげにおふる すがのねの
  ねもころわれも あいおもはずあれや
藤原久須麻呂(ふぢはらの くすまろ)=原文では「藤原朝臣久須麻呂」。「奈良朝中期に権勢を揮(ふる)った藤原仲麻呂(恵美押勝)の子。天平宝字二年(758)従五位下。美濃、大和などの国守を歴任し、天平宝字六年十二月参議にまで上った。しかし、同八年九月、父の謀反に連座して殺された。」作品は、これと次の全二首。
【編者注】題詞は、藤原朝臣久須麻呂が来報(こたふ)る歌二首。その第一首。
【訓注】ねもころ(懃)。我れ(われ=吾)。相思はず(あひおもはず=不相念)。


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万葉短歌0790 春風の0724

2012年11月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌0790 春風の0724

春風の 音にし出でなば ありさりて
今ならずとも 君がまにまに  大伴家持

0724     万葉短歌0790 ShuB697 2012-1124-man0790

はるかぜの おとにしいでなば ありさりて
  いまならずとも きみがまにまに
大伴家持(おほともの やかもち)=原文では「家持」。第403歌参照。
【編者注】また家持が藤原朝臣久須麻呂に贈る歌二首、の第二首。
【訓注】音(おと=声)。ありさり(有去)。まにまに(随意)。


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万葉短歌0789 心ぐく0723

2012年11月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌0789 心ぐく0723

心ぐく 思ほゆるかも 春霞
たなびく時に 言の通へば  大伴家持

0723     万葉短歌0789 ShuB697 2012-1123-man0789

こころぐく おもほゆるかも はるかすみ
  たなびくときに ことのかよへば
大伴家持(おほともの やかもち)=原文では「家持」。第403歌参照。
【編者注】題詞は、また家持が藤原朝臣久須麻呂に贈る歌二首。その第一首。
【訓注】心ぐく(こころぐく=情八十一)。思ほゆる(おもほゆる=所念)。春霞(はるかすみ)。たなびく(軽引)。言(こと=事)。また(又)。


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万葉短歌0788 うら若み0722

2012年11月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌0788 うら若み0722

うら若み 花咲きかたき 梅を植ゑて
人の言繁み 思ひぞ我がする  大伴家持

0722     万葉短歌0788 ShuB694 2012-1122-man0788

うらわかみ はなさきかたき うめをうゑて
  ひとのことしげみ おもひぞあがする
大伴家持(おほともの やかもち)=原文では「大伴宿祢家持」。第403歌参照。
【編者注】大伴宿祢家持が藤原朝臣久須麻呂に報(こた)へ贈る歌三首、の第三首。
【訓注】うら(浦)。植ゑ(うゑ=殖)。人の言繁み(ひとのことしげみ=人之事重三)。思ひ(おもひ=念)。我が(あが=吾)。


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万葉短歌0787 夢のごと0721

2012年11月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌0787 夢のごと0721

夢のごと 思ほゆるかも はしきやし
君が使の 数多く通へば  大伴家持

0721     万葉短歌0787 ShuB694 2012-1121-man0787

いめのごと おもほゆるかも はしきやし
  きみがつかひの まねくかよへば
大伴家持(おほともの やかもち)=原文では「大伴宿祢家持」。第403歌参照。
【編者注】大伴宿祢家持が藤原朝臣久須麻呂に報(こた)へ贈る歌三首、の第二首。
【訓注】夢(いめ)。思ほゆる(おもほゆる=所念)。はしきやし(愛八師)。数多く(まねく=麻祢久)。


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万葉短歌0786 春の雨は0720

2012年11月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌0786 春の雨は0720

春の雨は いやしき降るに 梅の花
いまだ咲かなく いと若みかも  大伴家持

0720     万葉短歌0786 ShuB694 2012-1120-man0786

はるのあめは いやしきふるに うめのはな
  いまださかなく いとわかみかも
大伴家持(おほともの やかもち)=原文では「大伴宿祢家持」。第403歌参照。
【編者注】題詞は、大伴宿祢家持が藤原朝臣久須麻呂に報(こた)へ贈る歌三首。その第一首。
【訓注】いやしき(弥)。降る(ふる=布落)。梅の花(うめのはな=梅花)。いと(伊等)。若み(わかみ=若美)。
【藤原朝臣久須麻呂(ふぢはらの あそみ くすまろ)】「奈良朝中期に権勢を揮った藤原仲麻呂(恵美押勝)の子。天平宝字二年(758)従五位下。美濃、大和などの国首を歴任し、天平宝字六年十二月参議にまで上った。しかし、同八年九月、父の謀反に連座して殺された。」


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万葉短歌0785 我がやどの0719

2012年11月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌0785 我がやどの0719

我がやどの 草の上白く 置く露の
身も惜しくあらず 妹に逢はずあれば  大伴家持

0719     万葉短歌0785 ShuB692 2012-1119-man0785

わがやどの くさのうへしろく おくつゆの
  みもをしくあらず いもにあはずあれば
大伴家持(おほともの やかもち)=原文では「大伴宿祢家持」。第403歌参照。
【編者注】「大伴宿祢家持贈娘子歌三首」の第三首。
【訓注】我がやど(わがやど=吾屋戸)。身も(みも=寿母)。


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万葉短歌0784 うつつには0718

2012年11月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌0784 うつつには0718

うつつには さらにもえ言はず 夢にだに
妹が手本を まき寝とし見ば  大伴家持

0718     万葉短歌0784 ShuB692 2012-1118-man0784

うつつには さらにもえいはず いめにだに
  いもがたもとを まきねとしみば
大伴家持(おほともの やかもち)=原文では「大伴宿祢家持」。第403歌参照。
【編者注】「大伴宿祢家持贈娘子歌三首」の第二首。
【訓注】うつつ(打乍)[=現]。夢(いめ)。手本(たもと)。まき寝(まきね=纏宿)。


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万葉短歌0783 をととしの0717

2012年11月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌0783 をととしの0717

をととしの 先つ年より 今年まで
恋ふれどなぞも 妹に逢ひかたき  大伴家持

0717     万葉短歌0783 ShuB692 2012-1117-man0783

をととしの さきつとしより ことしまで
  こふれどなぞも いもにあひかたき
大伴家持(おほともの やかもち)=原文では「大伴宿祢家持」。第403歌参照。
【編者注】題詞原文は、「大伴宿祢家持贈娘子歌三首」。その第一首。「娘子」については別記。
【訓注】をととし(前年)。先つ年(さきつとし=先年)。逢ひかたき(あひかたき=相難)。
【娘子(をとめ)】依拠本を要約すると次のとおり。娘子は第691歌以下三か所に登場した人物と同じか。とすれば天平8年(736)頃の歌なので、恋し始めたのは同5年頃。その年は坂上大嬢と離縁状態になって妻妾のもとへ通い始める(だからこの歌の足掛け四年)。娘子は、その間の大嬢と妻妾とを重ね合わせた映像であろう。娘子へは「終始ひたぶるな心が強」く、、「架空の相手ゆえ、…青春のほんとうの恋心を託し」、また「喪った妻妾への思いのたけが切実であった」ということか。


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万葉短歌0782 風高く0716

2012年11月16日 | 万葉短歌

2012-1116-man0782
万葉短歌0782 風高く0716

風高く 辺には吹けども 妹がため
袖さへ濡れて 刈れる玉藻ぞ  紀女郎

0716     万葉短歌0782 ShuB686 2012-1116-man0782

かぜたかく へにはふけども いもがため
  そでさへぬれて かれるたまもぞ
紀女郎(きの いらつめ)=第643歌参照。
【編者注】題詞は、紀女郎が、裹(つつ)んだ物を友に贈る歌一首。脚注に、女郎、名を小鹿(をしか)と曰(い)う。
【訓注】濡れ(ぬれ=沾)。ぞ(焉)。


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