万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2019年10月31日 | 万葉短歌

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万葉短歌0000 開肇献詠

訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人

0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000

たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
悠山人(ゆうさんじん)。       =万葉短歌 開肇献詠=

【2010年11月01日開設から】3,***日(2019年10月31日)。
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万葉短歌3405 上つ毛野3150

2019年10月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌3405 上つ毛野3150

上つ毛野 乎度の多杼里が 川道にも
子らは逢はなも ひとりのみして  〇

3150     万葉短歌3405 ShuG355 2019-1030-man3405

かみつけの をどのたどりが かはぢにも
  こらはあはなも ひとりのみして
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第53首。男。左注に或本歌(読下し)、「上つ毛野 小野の多杼里が あはぢにも 背なは逢はなも 見る人なしに」(女歌)。
【訓注】上つ毛野(かみつけの=可美都気務)。乎度の多杼里(をどのたどり=乎度能多杼里)[「所在未詳」]。


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万葉短歌3404 上つ毛野3149

2019年10月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌3404 上つ毛野3149

上つ毛野 安蘇のま麻群 かき抱き
寝れど飽かぬを あどか我がせむ  〇

3149     万葉短歌3404 ShuG355 2019-1029-man3404

かみつけの あそのまそむら かきいだき
  ぬれどあかぬを あどかあがせむ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第52首。男。
【訓注】上つ毛野(かみつけの=可美都気務)[上毛野国(かみつけののくに)。上州、群馬県。715年(国名2字)以後は上野]。安蘇(あそ)[「下野の国の郡名」]。あどか(安杼加)[3379安杼可(あどか)]。


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万葉短歌3403 我が恋は3148

2019年10月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌3403 我が恋は3148

我が恋は まさかも愛し 草枕
多胡の入野の 奥も愛しも  〇

3148     万葉短歌3403 ShuG355 2019-1028-man3403

あがこひは まさかもかなし くさまくら
  たごのいりのの おくもかなしも
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第51首。男。
【訓注】我が恋(あがこひ=安我古非)。まさかも愛し(まさかもかなし=麻左香毛可奈思)[「<まさか>は現在、目の前」。 12-2985真坂者君尓 縁西物乎(まさかはきみに よりにしものを)。「中央の歌に2例、東歌に3例。ここは・・・共寝している今の今・・・」。「(かなしは)悲しい・せつないの<悲し>ではなく、せつないほどかわいくてならのの<愛し>・・・]。多胡の入野(たごのいりの=多胡能伊利野)[「<多胡>は上野の国の郡名。・・・<入野>は山間の奥深くに入りこんだ野。入野谷(いりのや)。共有地であることが多い。」]。


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万葉短歌3402 日の暮れに3147

2019年10月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌3402 日の暮れに3147

日の暮れに 碓氷の山を 越ゆる日は 背なのが袖も さやに振らしつ  〇

3147     万葉短歌3402 ShuG353 2019-1027-man3402

ひのぐれに うすひのやまを こゆるひは
  せなのがそでも さやにふらしつ 〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第50首。女。ここからの22首は、上野国(かみつけのくに)歌、と3423歌左注。
【訓注】日の暮れに(ひのぐれに=比能具礼尓)。碓氷の山(うすひのやま=宇須比乃夜麻)[「上野と信濃との境をなす碓氷峠。・・・ただし、現在の・・・より2、3キロ南の入山峠」]。背なのが(せなのが=勢奈能我)[「<背な>は<背子>の意の東国語。・・・<な>は親愛の意を示す接尾語。・・・<背なのが>は<背なの君が>の意・・・」]。


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万葉短歌3401 千曲なに3146

2019年10月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌3401 千曲なに3146

千曲なに 浮き居る舟の 漕ぎ出なば
逢ふことかたし 今日にしあらずは  〇

3146     万葉短歌3401 ShuG347 2019-1026-man3401

ちぐまなに うきをるふねの こぎでなば
  あふことかたし けふにしあらずは
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第49首。女。左注に、「右四首信濃国(しなののくに)歌」。
【訓注】千曲な(ちぐまな=中麻奈)[「<な>は千曲川に対する愛称で、<手児名>(・・・)の<な>などと同根であろう」]。信濃国(しなののくに)[長野県。信州]。


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万葉短歌3400 信濃なる3145

2019年10月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌3400 信濃なる3145

信濃なる 千曲の川の さざれ石も
君し踏みてば 玉と拾はむ  〇

3145     万葉短歌3400 ShuG347 2019-1025-man3400

しなのなる ちぐまのかはの さざれしも
  きみしふみてば たまとひろはむ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第48首。女。
【訓注】信濃なる(しなのなる=信濃奈流)。千曲の川(ちぐまのかは=知具麻能河泊)[「千曲川。長野県南佐久郡に発し、小諸・上田・更埴の各市を経て、長野市の南で犀川と合流、 新潟県に入って信濃川と呼ばれる川」]。さざれ石(さざれし=左射礼思)。


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万葉短歌3399 信濃道は3144

2019年10月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌3399 信濃道は3144

信濃道は 今の墾り道 刈りばねに
足踏ましむな 沓履け我が背  〇

3144     万葉短歌3399 ShuG347 2019-1024-man3399

しなのぢは いまのはりみち かりばねに
  あしふましむな くつはけわがせ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第47首。女。
【訓注】信濃道(しなのぢ)[信濃へ出入りする道。なお依拠本は、木曽路・信濃路・古東山道の開削について、東国農民と馬(中馬)との関係について、詳論する]。


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万葉短歌3398 人皆の3143

2019年10月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌3398 人皆の3143

人皆の 言は絶ゆとも 埴科の 石井の手児が 言な絶えそね  〇

3143     万葉短歌3398 ShuG347 2019-1023-man3398

ひとみなの ことはたゆとも はにしなの
  いしゐのてごが ことなたえそね
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第46首。男。
【訓注】埴科の石井(はにしなのいしゐ=波尓思奈能 伊思井)[「長野県埴科郡・更埴市あたり。・・・(石井は)所在未詳」]。


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万葉短歌3397 常陸なる3142

2019年10月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌3397 常陸なる3142

常陸なる 浪逆の海の 玉藻こそ
引けば絶えすれ あどか絶えせむ  〇

3142     万葉短歌3397 ShuG346 2019-1022-man3397

ひたちなる なさかのうみの たまもこそ
  ひけばたえすれ あどかたえせむ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第45首。男。左注に、「右十首常陸国歌(ひたちのくにのうた)」。
【訓注】常陸(ひたち)[常陸国。茨城県東部と北部]。浪逆の海(なさかのうみ=奈左可能宇美)[「利根川の下流、茨城県鹿島郡(郡は2005年に消滅=編者注)北浦の南方、外浪逆浦(そとなさかうら)のあたり。」]。あどか(阿杼可)[「あどかも=上代東国方言。なんとまあ、どのようにか。」(『詳説古語辞典』)、3379安杼可母]。


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万葉短歌3396 小筑波の3141

2019年10月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌3396 小筑波の3141

小筑波の 茂き木の間よ 立つ鳥の
目ゆか汝を見む さ寝ざらなくに   〇

3141     万葉短歌3396 ShuG342 2019-1021-man3396

をづくはの しげきこのまよ たつとりの
  めゆかなをみむ さねざらなくに
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第44首。男。
【訓注】小筑波(をづくは=乎都久波)。目ゆか汝を見む(めゆかなをみむ=目由可汝乎見牟)[「網目にかかっているのを見るように」]。さ寝ざらなくに(さねざらなくに=左祢射良奈久尓)[「共寝をしたことがないわけではないのに」]。


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万葉短歌3395 小筑波の3140

2019年10月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌3395 小筑波の3140

小筑波の 嶺ろに月立し 間夜は
さはだなりのを また寝てむかも   〇

3140     万葉短歌3395 ShuG341 2019-1020-man3395

をづくはの ねろにつきたし あひだよは
  さはだなりのを またねてむかも
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第43首。男。
【訓注】小筑波(をづくは=乎豆久波)。嶺ろ(ねろ=祢呂)。月立し(つくたし=都久多思)[「<ツキタチ>の東国訛り。」下記注]。間夜(あひだよ=安比太欲)[逢えない夜]。さはだなりのを(佐波太奈利努乎)[「さはだ」(たくさん)+「なりぬるを」]。
【依拠本注-つくたし】新月が現われる意だが、『古典全集』に「裏に相手の女の月経の開始をにおわせているのであろう」と述べるように読むべきところである。・・・先例として、記歌謡28に「我が着せる襲(おすひ)の裾に月立たたなむよ」があることは、あまりにも著名。


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万葉短歌3394 さ衣の3139

2019年10月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌3394 さ衣の3139

さ衣の 小筑波嶺ろの 山の崎
忘ら来ばこそ 汝を懸けなはめ   〇

3139     万葉短歌3394 ShuG341 2019-1019-man3394

さごろもの をづくはねろの やまのさき
  わすらこばこそ なをかけなはめ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第42首。男。
【訓注】さ衣(さごろも=左其呂)。小筑波嶺ろ(をづくはねろ=乎豆久波祢呂)。忘ら(わすら=和須良)[「<忘れ>の東国形か」]。汝を懸けなはめ(なをかけなはめ=那乎可家奈波売)[「お前さんの名前を、口の端に懸けずにいられようが・・・」]。


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万葉短歌3393 筑波嶺の3138

2019年10月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌3393 筑波嶺の3138

筑波嶺の をてもこのもに 守部据ゑ
母い守れども 魂ぞ合ひにける   〇

3138     万葉短歌3393 ShuG338 2019-1018-man3393

つくばねの をてもこのもに もりへすゑ
  ははいもれども たまぞあひにける
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第41首。女。
【訓注】をてもこのもに(乎弖毛許能母尓)[3361乎弖毛許乃母尓尓(をてもこのもに)、など。下記注]。守部(もりへ=毛利敝)[「山を監視して盗伐などと防ぐ者」]。母い(ははい=波播已)[「い」は強調助詞]。
【編者注-をてもこのも】彼面此面。「をちおもこのおも」の変化形。あちら側とこちら側。かなたこなた。(『詳説古語辞典』)


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万葉短歌3392 筑波嶺の3137

2019年10月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌3392 筑波嶺の3137

筑波嶺の 岩もとどろに 落つる水
よにもたゆらに 我が思はなくに  〇

3137     万葉短歌3392 ShuG338 2019-1017-man3392

つくばねの いはもとどろに おつるみづ
  よにもたゆらに わがおもはなくに
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第40首。女。
【訓注】岩もとどろに(いはもとどろに=伊波毛等杼呂尓)。落つる水(おつるみづ=於都流美豆)[「筑波山の女体山の西側に発する男女(みなの)川か」]。よにもたゆらに(代尓毛多由良尓)[3368余尓母多欲良尓(よにもたよらに)。下記注]。
【編者注-よにもたゆらに】よにも=いかにも、実に、さも。たゆら・なり=(「たよらとも」)揺れ動くさま、ゆらゆら。(『詳説古語辞典』から)


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