万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌1155 名児の海の1050

2013年10月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌1155 名児の海の1050

名児の海の 朝明のなごり 今日もかも
磯の浦みに 乱れてあるらむ  

1050     万葉短歌1155 ShuD113 2013-1030-man1155

なごのうみの あさけのなごり けふもかも
  いそのうらみに みだれてあるらむ 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第13首。
【訓注】名児(なご=奈呉)。朝明(あさけ=朝開)。なごり(奈凝)。磯の浦み(いそのうらみ=礒之浦回)。


万葉短歌1154 雨は降る1049

2013年10月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌1154 雨は降る1049

雨は降る 仮廬は作る いつの間に
吾児の潮干に 玉は拾はむ  

1049     万葉短歌1154 ShuD113 2013-1029-man1154

あめはふる かりいほはつくる いつのまに
  あごのしほひに たまはひりはむ 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第12首。
【訓注】降る(ふる=零)。仮廬(かりいほ=借廬)。いつの間に(いつのまに=何暇尓)。吾児(あご)。潮干(しほひ=塩干)。拾はむ(ひりはむ=将拾)。


万葉短歌1153 住吉の1048

2013年10月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌1153 住吉の1048

住吉の 名児の浜辺に 馬立てて
玉拾ひしく 常忘らえず  

1048     万葉短歌1153 ShuD113 2013-1028-man1153

すみのえの なごのはまへに うまたてて
  たまひりひしく つねわすらえず 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第11首。
【訓注】住吉(すみのえ)。名児(なご)[大阪市住吉大社北?]。浜辺(はまへ)。拾ひ(ひりひ)。


万葉短歌1152 楫の音ぞ1047

2013年10月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌1152 楫の音ぞ1047

楫の音ぞ ほのかにすなる 海人娘子
沖つ藻刈りに 舟出すらしも  

1047     万葉短歌1152 ShuD112 2013-1027-man1152

かぢのおとぞ ほのかにすなる あまをとめ
  おきつもかりに ふなですらしも 
=未詳。題詞・作者名・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第10首。脚注読下しに<一には「夕されば 楫の音すなり」といふ>。
【訓注】楫(かぢ=梶)。ほのかにすなる(髣髴為鳴)。海人娘子(あまをとめ=海未通女)。沖つ(おきつ=奥)。


万葉短歌1151 大伴の1046

2013年10月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌1151 大伴の1046

大伴の 御津の浜辺を うちさらし
寄せ来る波の ゆくへ知らずも  

1046     万葉短歌1151 ShuD112 2013-1026-man1151

おほともの みつのはまへを うちさらし
  よせくるなみの ゆくへしらずも 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第9首。
【訓注】大伴の御津(おほとものみつ=大伴之三津)[難波(大阪から堺は大伴領)の海岸]。寄せ来る波(よせくるなみ=因来浪)。ゆくへ(逝方)。


万葉短歌1150 住吉の1045

2013年10月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌1150 住吉の1045

住吉の 岸に家もが 沖に辺に
寄する白波 見つつ偲はむ  

1045     万葉短歌1150 ShuD107 2013-1025-man1150

すみのえの きしにいへもが おきにへに
 よする しらなみ みつつしのはむ 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第8首。
【訓注】住吉(すみのえ=墨吉)。沖(おき=奥)。寄する白波(よするしらなみ=縁白浪)。見つつ偲はむ(みつつしのはむ=見乍将思)。


万葉短歌1149 住吉に1044

2013年10月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌1149 住吉に1044

住吉に 行くといふ道に 昨日見し
恋忘れ貝 言にしありけり  

1044     万葉短歌1149 ShuD107 2013-1024-man1149

すみのえに ゆくといふみちに きのふみし
  こひわすれがひ ことにしありけり 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第7首。
【訓注】住吉(すみのえ)。行くといふ(ゆくといふ=徃云)。恋忘れ貝(こひわすれがひ=恋忘貝)[第0964歌]。


万葉短歌1148 馬並めて1043

2013年10月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌1148 馬並めて1043

馬並めて 今日我が見つる 住吉の
岸の埴生を 万代に見む  

1043     万葉短歌1148 ShuD107 2013-1023-man1148

うまなめて けふわがみつる すみのえの
  きしのはにふを よろづよにみむ 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第6首。
【訓注】並めて(なめて=雙而)。住吉(すみのえ)。埴生(はにふ=黄土)。万代(よろづよ=万世)。


万葉短歌1147 暇あらば1042

2013年10月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌1147 暇あらば1042

暇あらば 拾ひに行かむ 住吉の
岸に寄るといふ 恋忘れ貝  

1042     万葉短歌1147 ShuD107 2013-1022-man1147

いとまあらば ひりひにゆかむ すみのえの
  きしによるといふ こひわすれがひ 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第5首。
【訓注】暇(いとま)。拾ひに(ひりひに=拾尓)。住吉(すみのえ)。寄る(よる=因)。恋忘れ貝(こひわすれがひ=恋忘貝)[第0964歌]。


万葉短歌1146 めづらしき1041

2013年10月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌1146 めづらしき1041

めづらしき 人を我家に 住吉の
岸の埴生を 見むよしもがも  

1041     万葉短歌1146 ShuD107 2013-1021-man1146

めづらしき ひとをわぎへに すみのえの
  きしのはにふを みむよしもがも 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第4首。
【訓注】めづらしき(目頬敷)。我家(わぎへ=吾家)。住吉(すみのえ)。埴生(はにふ=黄土)。


万葉短歌1145 妹がため1040

2013年10月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌1145 妹がため1040

妹がため 貝を拾ふと 茅渟の海に
濡れにし袖は 干せど乾かず  

1040     万葉短歌1145 ShuD107 2013-1020-man1145

いもがため かひをひりふと ちぬのうみに
  ぬれにしそでは ほせどかわかず 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第3首。
【訓注】妹(いも)。拾ふ(ひりふ=拾)。茅渟の海(ちぬのうみ=陳奴乃海)。濡れ(ぬれ=沾)。


万葉短歌1144 悔しくも1039

2013年10月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌1144 悔しくも1039

悔しくも 満ちぬる潮か 住吉の
岸の浦みゆ 行かましものを  

1039     万葉短歌1144 ShuD107 2013-1019-man1144

くやしくも みちぬるしほか すみのえの
  きしのうらみゆ ゆかましものを 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第2首。
【訓注】悔しく(くやしく=悔)。潮(しほ=塩)。住吉(すみのえ=墨江)。


万葉短歌1143 さ夜ふけて1038

2013年10月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌1143 さ夜ふけて1038

さ夜ふけて 堀江漕ぐなる 松浦舟
楫の音高し 水脈早みかも  

1038     万葉短歌1143 ShuD107 2013-1018-man1143

さよふけて ほりえこぐなる まつらぶね
  かぢのおとたかし みをはやみかも 
=未詳。題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】主題は難波津・住吉浜。全18首の第1首。
【訓注】さ夜ふけて(さよふけて=作夜深而)。堀江漕ぐ(ほりえこぐ=穿江水手)。松浦舟(まつらぶね=松浦船)。楫(かぢ=梶)。水脈(みを=水尾)。


万葉短歌1142 命をし1037

2013年10月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌1142 命をし1037

命をし 幸くよけむと 石走る
垂水の水を むすびて飲みつ  

1037     万葉短歌1142 ShuD103 2013-1017-man1142

いのちをし さきくよけむと いはばしる
  たるみのみづを むすびてのみつ 
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞原文は、「摂津作」(つのくにさく)。全3首の第3首。
【編者注-垂水】多数説は地名(吹田市)とするのに対し、依拠本は普通名詞(滝の水)とする。
【訓注】命をし(いのちをし=命)。幸くよけむと(さきくよけむと=幸久吉)。石走る(いはばしる=石流)。垂水(たるみ)。むすびて(結)。


万葉短歌1141 武庫川の1036

2013年10月16日 | 万葉短歌

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万葉短歌1141 武庫川の1036

武庫川の 水脈を早みと 赤駒の
足掻くたぎちに 濡れにけるかも  

1036     万葉短歌1141 ShuD103 2013-1016-man1141

むこがはの みををはやみと あかごまの
  あがくたぎちに ぬれにけるかも
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞原文は、「摂津作」(つのくにさく)。全3首の第2首。
【訓注】武庫川(むこがは=武庫河)[兵庫県]。水脈(みを=水尾)。赤駒(あかごま)。足掻くたぎちに(あがくたぎちに=足何久激)。濡れに(ぬれに=沾)。